鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

名乗ればコンサルタント、登記すれば社長

就職活動サイトを運営するワンキャリアに

よれば、東京大学京都大学、または同大

学院に所属し、2021年度卒業予定の同

サイト会員2,693人に調査した結果、

人気企業の上位7社を、すべて、コンサル

ティング会社が占めているそうです。


(ご参考→ https://bit.ly/3477zum


この結果が、学生すべての考えを示してい

るわけではありませんが、かつてよりも、

コンサルティング会社の人気が高まってい

ることがわかります。


私にも(もちろん、東京大学京都大学

学生さんではありませんが)、「経営コン

サルタントになるにはどうすればよいか」

ということを、若い方からきかれることが

あります。


この質問には、ふたつの意味があると思い

ます。


ひとつは、経営コンサルタントの肩書を持

つ(あるいは、経営コンサルタントとして

仕事を始められるようにする)にはどうす

ればよいかという意味で、もうひとつは、

経営コンサルタントとしてある程度の評価

を受けられるような状態になるにはどうす

ればよいかという意味です。


前者については、経営コンサルタントと名

乗れば、それだけで経営コンサルタント

なることができるし、経営コンサルタント

として事業を始めるには、一般の事業を始

める時に必要とされる手続き以外には、特

別な許可は不要です。


国家資格として、中小企業診断士がありま

すが、これは、合格することによって、経

コンサルタントとしての能力をある程度

証明されるというだけであり、これに合格

しなくても経営コンサルティングを行うこ

とはできます。


(ただし、中小企業診断士として、経済産

業省に登録されていない人が、中小企業診

断士を名乗ることはできません)


次に、後者の質問については、回答するこ

とはちょっと難しいと私は感じています。


コンサルティングとはどのようなことをす

るのかということは、例えば、中小企業診

断協会で、「中小企業の経営診断実施要

領」というようなモデルは作成されていま

すが、だからといって、必ずしもそれにし

たがってコンサルティングを行わなければ

ならないというわけではありません。


これについては、自分でコンサルティング

手法を確立するか、所属するコンサルティ

ングファームの手続きにしたがってコンサ

ルティングをするしかなさそうです。


ちょっと、いい加減な世界ですね…。


ところで、経営コンサルタントの板坂裕次

郎さんが、「どうして、社長になるための

試験がないのだろうか」ということを、板

坂さんのブログに書かれていたことを思い

出しました。


(ご参考→ https://amba.to/34aEkqC


「大学に進学したり、会社に就職するとき

は試験があるのに、社長になるときは、資

本金を出資するだけで社長になることがで

き、社長になるための試験はない。


このように、社長になるためのハードルが

低いから、勉強をせずに社長になってしま

う人もいて、そのような人は行き当たり

ばったりの経営をしてしまう。


板坂さんのセミナー受講者のうち、80%

の人は、本を読んだことがない。


かつての景気がよい時代は、どんな人でも

社長になって、会社を経営ができた時代が

あったけれども、いまは勉強しない経営者

は淘汰される」


私のようなものは、経営者の方に対して、

「勉強が足りない」などと言える立場では

ないのですが、経営者になろうとする方に

は、「経営」とはどういうことなのかを

知っておいてから経営者になる方がよいの

ではないかと思うことがあります。


とはいっても、「自分は『経営とはなにか

を知っているのに、知らない人が多い』と

いうことを言いたいのではありません。


「経営」は、多くの方が使っていることば

であるにもかかわらず、定義があいまいな

ので、「自分は理解できている」と考えて

しまう人が多いのではないかと思います。


私は、簡単に言えば、「経営」とは「マネ

ジメント」(この言葉も定義があまり明確

ではありませんが)だと思っていますが、

「経営者」がどういう役割を担うのかとい

うことを多くの方が理解しているだけで

も、経営者になろうと思ったときに、それ

について詳しく理解していなければ、前

もって学んでおこうということになると思

います。


そうすれば、「会社を起ち上げてみたけれ

ど、こんなはずではなかった」ということ

になる例が減ると思っています。


事業は、単に、ものを作って売るという活

動だけでは成り立たず、特に現在は、「マ

ネジメント」の巧緻が業績に反映される時

代になっているということを、多くの方に

理解していただきたいと思っています。




※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/




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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/410138059668211/