鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

守銭奴という批判は正当か?

先日、経営コンサルタントで、私がメール

マガジンの配信に関してロールモデルにし

ている鮒谷周史さんが、ご自身のメールマ

ガジンで、メールマガジンの読者から批判

が届いたことを書いていました。


(ご参考→ https://bit.ly/2Zg2K34


鮒谷さんによれば、そもそも日本では、お

金に関して言及することはタブーとされて

いるけれど、「恒産なくして恒心なし」、

すなわち、一定の職業や財産を持たなけれ

ば、しっかりとした道義心や良識を持つこ

とはできないので、「お金について、きれ

いごとのみを語るのはやめよう」というス

タンスで活動している。


ところが、かつて、メールマガジンで少し

過激にお金について書いたら、「この守銭

奴め」という批判が読者から届いたほか、

メールマガジンセミナー集客をしたり、

コンサルティングの案内をしたり、広告を

掲載しても批判される。


しかし、他の人がお金について述べること

を否定的に受け止める人は、その考えと自

分の行動の一貫性を守ろうとするため、無

自覚なうちにお金に恵まれない状況になっ

ていくだろう、というものです。


私も鮒谷さんの考え同じ考えを持っていま

すが、今回は、そのことを述べようとして

いるわけではありません。


なぜ、鮒谷さんのメールマガジンの読者の

方が、わざわざ鮒谷さんに批判的なメッ

セージを送って来たのかということに関心

を持ったので、そのことについて述べよう

と思っています。


人は各々様々な考え方を持っているので、

必ずしも鮒谷さんと同じように考えなけれ

ばならないわけではありません。


しかし、鮒谷さんのメールマガジンは、無

料で配信しており、かつ、自ら登録しなけ

れば配信されません。


そのようなメールマガジンに、自分の考え

と異なる内容が書かれていたからといっ

て、わざわざ批判のメッセージを送る蓋然

性はあまり高くないと思います。


すなわち、あえて強い意志をもって鮒谷さ

んに批判のメッセージを送った方には、単

に、自分の考えと異なることがメールマガ

ジンに書かれていたということとは、別の

理由があると私は考えています。


それは、「本当は、自分も鮒谷さんと同じ

く、お金をたくさんかせぎたい考えている

ものの、その実現は難しいので、お金はか

せいではいけないものと考えるようにして

いるのに、鮒谷さんがお金はかせぐべきも

のと考えた上で、その通りにお金をかせい

でしまったら、自分がお金をかせごうとし

ないでいる正当性が失われる」と考え、鮒

谷さんを批判したくなったのではないかと

私は考えています。


すなわち、鮒谷さんを批判した人は、表面

的には鮒谷さんを批判していても、実態と

しては、鮒谷さんと同じ意見を持っている

ことを表明しているということです。


したがって、鮒谷さんを批判した人がする

べきことは、鮒谷さんを論破しようとする

ことではなく、自分がイラっと感じたこと

に向き合うことだと思います。


正直なところ、私もインターネットを通し

ていろいろな記事を読みますが、時々、イ

ラっと感じる記事を見ることがあります。


でも、実は、そのような記事にこそ、自分

自身が向き合わなければならない課題があ

ると思っています。


もし、日ごろイライラばかりして、自社の

事業がうまく行っていないという経営者の

方がいたら、なぜ、自分がイライラしてい

るのかを考えてみると、真に改善すべきこ

とが分かるのではないかと、私は考えてい

ます。

 

 

 

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