鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

地方経済活性化の足かせになるねたみ

まちビジネス事業家の木下斉さんが東洋経

済に寄稿した記事を読みました。


(ご参考→ https://bit.ly/2Ui4NwO


私も木下さんのお考えに深く共感していま

す。


私は、よく、「地元には顧問先はいないの

ですか?」ときかれるのですが、私の地元

は、木下さんのご指摘するような、「ねた

み地獄」の状況にあるので、地元の会社を

顧問にすることは避けています。


(ただ、これは、私が地元の会社が苦手と

いうことであって、経営コンサルタント

地方都市の会社を顧問先にしてはいけない

と考えているわけではなく、また、地方の

会社であっても、経営コンサルタントのコ

ンサルティングを受けて、事業を伸ばして

いる会社もあります)


この、地方都市に見られる成功者へのねた

みは少しやっかいです。


なぜなら、ある会社ががんばって業績を伸

ばしたり、経営コンサルタントが地方の会

社の能力を高める支援をしても、地域社会

から受けるねたみは、がんばった会社や経

コンサルタントのコントロールがあまり

及ばないものだからです。


そのねたみの具体的なものは、木下さんの

記事をお読みいただきたいのですが、成功

者をねたむことは、地域経済の活性化の足

かせとなり、結果としてねたんでいる側に

も悪影響が及んでいます。


そして、木下さんは、「ねたみは、多くの

人の心に住んでいるものだからこそ、意識

して、具体的な応援につなげたり、学ぶ姿

勢に持っていくなど、気の持ちようで大き

く変わる。


したがって、地域を変えることは、大規模

な構想や補助金を得ることではなく、毎日

の過ごし方を変えることから始まる」と述

べておられます。


これは、裏を返せば、現在の地方経済の活

性化は、大掛かりな事業を始めたり、補助

金を得ることが中心になっているけれど、

実は本質的なことではないと言えるのでは

ないでしょうか?


私の顧問先は、東京都内とその周辺にあり

ますが、それらの会社は、あまり、ねたみ

の被害には遭っていないようです。


というのも、ねたみ合う会社同士は、親や

祖父の代からその土地で長く事業を続けて

いる会社が主なものですが、大都市やその

近郊では、比較的近年に開業している会社

が多いことから、「どうしてあの会社だけ

が」と批判されることはないようです。


したがって、東京のような大都市に会社が

集中する要因には、このようなねたみが少

ないことも寄与しているのではないかと、

私は考えています。


今回の記事の結論は、私は効果的な対応策

を示すことができないのですが、地方経済

を発展させていくには、感情的な壁をなく

すことも重要な要素になっているというこ

とです。


地方にお住いの方は、地元の振興のために

も、木下さんの示しておられるような対応

を実践していっていただきたいと希望して

います。

 

 

 

 

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