鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

赤字は犯罪

レーザーの専門商社、日本レーザーの会長

の近藤宣之さんのご著書、「ありえないレ

ベルで人を大切にしたら23年連続黒字に

なった仕組み」を拝読しました。


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この本の中で、最も印象に残った言葉は、

「どんな理由があろうと『赤字は犯罪』」

という言葉です。


近藤さんがなぜこのように考えているかと

いうと、会社が赤字になると従業員が雇用

不安を感じるからだそうです。


そして、「環境が変化しても、従業員が努

力すれば利益を生む構造をつくるのが社長

の仕事」と考えているそうです。


私がかつて働いていた銀行は、不良債権

理などにより業績が悪化し、最終的には国

有化されました。


その過程では、私自身の年収は約4分の1

が減り、そのこともきつかったですが、私

だけでなく、多くの同僚が雇用不安を感じ

ていました。


そういう状況になると会社内はどうなるか

というと、従業員の士気が低くなり、従業

員同士でもいがみあうことが増えました。


その結果、ますます業績は悪くなります。


私の経験に関してはここまでとしますが、

このような実体験から、近藤さんの考えは

よく理解できます。


だからといって、私が、「会社が赤字を出

すことは犯罪です」ということを、結論と

して述べようとは思いません。


それは、近藤さんのように有言実行の人で

なければ言えないことです。


ただ、私がこれまでコンサルティングをし

てきて感じることは、中小企業経営者の方

で、自社が赤字になっていないかどうか、

関心のある人が少ないと感じています。


これに対して、「私は会社が赤字にならな

いよう、毎日、仕事に励んでいる」と反論

する経営者の方は多いと思います。


もちろん、仕事をするのは利益を得るため

ではありますが、では、その仕事の成果に

ついて、1か月ごとに確認している経営者

の方はどれくらいいるでしょうか?


8割くらいの経営者の方は、年に1度作成

される決算書を、決算期が2か月程度過ぎ

てから税理士から提出され、そこで初めて

前期の自社の業績が赤字か黒字かというこ

とを知るのではないでしょうか?


もし、経営者の方が「赤字は犯罪」と考え

ているとすれば、自社が「犯罪者」の状態

にならないよう、毎月、自社の業績を確認

しているのではないかと思います。

 

 

 

 

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