鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コミュニケーションの確保と人の感情

九州大学講師の平野琢さんが、先日、ポッ

ドキャスト番組で、1970年代に発生し

た米国での航空機事故についてお話されて

おられました。


(ご参考→ https://bit.ly/2XGVeNG


すなわち、事故を起こした飛行機は、事故

を起こす前に、燃料が足りないことを、機

関士や副操縦士が飛行中に気づいていた。


そこで、機関士や副操縦士は、機長に対し

て何回もそれを報告した。


しかし、機長はその報告を聞いても、ほか

のトラブルに気をとられていて、頭の中に

まったく入らなかった。


そのため、燃料が足りないことに対して何

も対策をとらない機長に対し、本来なら、

機関士や副操縦士は「聞いていますか?」

という確認のコミュニケーションをすべき

であった。


しかし、機関誌や副操縦士は、機長にもの

を言いにくかったことから、その確認をと

らなかったために、飛行機が墜落する事故

に至ってしまった、というものです。


この航空機事故から学ぶべきことは、組織

的な活動を行うにあたっては、お互いに言

いにくいことも言えるようにしなければ、

目的が達成しないことになるということだ

ということは、多くの方が理解されると思

います。


ただ、ここで問題になるのは、人は感情で

動く面も持っているので、自分に不都合な

情報であっても、きちんと耳を傾けること

ができるかどうかということです。


このことを実践することは口で言うほど容

易ではないため、「風通しの良い職場」の

必要性が叫ばれながらも、なかなか実現で

きない原因になっているのでしょう。


だからこそ、このような感情に負けない強

い意志を持つことは、組織のトップになる

人に強く求められます。


ちなみに、ダスキンムサシノの社長でもあ

る、経営コンサルタントの小山昇さんは、

「失敗したことの責任は問わないが、失敗

を報告しなかったことの責任は問う」とい

う方針を従業員に伝えているそうです。


このような方針であれば、従業員の方は、

どんなことでも社長に報告してくれるよう

になるでしょう。


その代わり、社長は、従業員の失敗の責任

をとらなければなりません。


「社長業」は、楽なようで、実は損な役回

りなのかもしれません。

 

 

 

 

 

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