鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

社員に社長を評価してもらう

先日、経営コンサルタントの安達裕哉さん

のブログを拝読しました。


(ご参考→ https://bit.ly/2ZFnA8E


記事の要旨は次の通りです。


すなわち、安達さんの知り合いの会社社長

で、その会社の創業者でもあるRさんは、

最近、社内の会議の内容があまり活発でな

くなっていることが気になった。


そこで、創業時から腹心の部下である、K

さんに相談した。


これに対してKさんは、社員から、「社長

(Rさん)と話をすると詰問される」と苦

情を言われていることを、Rさんに打ち明

けた。


Rさんは、そのような覚えがないと答える

が、KさんからRさんは議論が盛り上がる

と、多少言葉が乱暴になると指摘された。


そこで、Rさんは、なぜそれをもっと早く

指摘してくれなかったのかとKさんに問う

と、Kさんは、それはすでに何度もRさん

に伝えていると言われ、Rさんは反省せざ

るを得なかった。


そこで、Kさんから、「社長(Rさん)も

社員から評価を受け、その結果を社内に公

表してはどうか」と提案され、それを実施

することになった。


その結果、「(社員による社長の評価は)

自分を振り返る良い機会になった」とRさ

んは感じている、というものです。


この、社員が社長を評価するという仕組み

は、割合としては低いものの、実践してい

る会社は決して少なくないようです。


そして、業績のよい会社ほど、社員による

社長の評価を実施しているようです。


だからといって、ここで、なべてどの会社

も社員による社長の評価を実施すべきだ、

と述べるつもりはありません。


この、社員による社長の評価は、口で言う

ほど簡単に実施できるものではないと、私

も考えています。


では、なぜこれに言及したかというと、社

長も生身の人間であり、意識しても独り善

がりになってしまうということをお伝えし

たかったからです。


前述のRさんも、社員がRさんから詰問さ

れていると感じられていることの自覚がな

かったし、Kさんから諫言されていること

にも気づきませんでした。


そこで、社長が社員に評価を受けないとし

ても、自分自身になんらかの歯止めをかけ

る仕組みをもつことは、最低限必要だと思

います。


さらにもうひとつ付け加えると、むしろ、

自ら起業した動機は、事業に誰からも口出

しされたくないからと考えている方も、割

合としては低いものの、見かけることがあ

ります。


そのような方の経営する会社は、一見する

と、社長の思うような事業が展開できそう

ですが、長期的な視点では社長が裸の王さ

まになってしまいかねません。


事業は、組織的な活動であり、社長といえ

ども指示や命令を出すだけの役割を担うの

ではなく、組織の一員として行動しなけれ

ばならないということを忘れてはなりませ

ん。

 

 

 

 

 

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