鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

スキルではなくキャリア

先日、私の知人が、SNSに、ビジネス書

作家の、上阪徹さんについて書いていまし

た。


その方は、ライターになるために上阪さん

に師事した方ですが、上阪さんの示唆が大

いに参考になったということです。


(ご参考→ https://goo.gl/53ddhM


その示唆の要旨は、人を満足させる文章が

書けるようになるには、ライティングの技

術があるかどうかではなく、ビジネスパー

ソンとしての知識を持っているかどうかで

ある。


読み手であるビジネスパーソンが求めてい

るのは、上手な文章ではなく、役に立つ文

章であり、ビジネスに関する知識がなけれ

ば、役に立つ文章を書くことはできない。


だから、上手な文章を書くスキルを身に付

けることよりも、ビジネスパーソンとして

の経験を積むことの方が、よいライターに

なることができる、というものです。


これも、多くの方が賛同されると思います

が、スキルに目が行ってしまう人が多いと

私は感じています。


私の周りにも、経営コンサルタントになり

たいという若い方が何人もいらっしゃるの

ですが、教材、セミナー、通信講座などで

学ぶことで、経営コンサルタントになるこ

とができると考えている方が少なくありま

せん。


教材、セミナー、通信講座で学ぶことは大

切であることに間違いはないのですが、そ

れらから得られるものはコンサルティング

に関する知識であって、ビジネスパーソン

としての経験を積んでいなければ、課題を

抱えている経営者の方の悩みを理解するこ

と自体が難しいでしょう。


その前に、ビジネスパーソンとしての経験

が少ないコンサルタントに、相談をしたい

と考える経営者はほとんどいないと思いま

す。


しかし、実務経験を積むことから足を遠ざ

けしまう方が多いのは、「手っ取り早く収

益機会を得られるようになりたい」、「ビ

ジネスパーソンとして活動しても、それな

りの実績を得ることに自信がないから、別

の方法で優位に立ちたい」という理由こよ

るものなのでしょう。


でも、結論としては、「ビジネスに王道な

し」と考えるしかないでしょう。


上阪さんの教えのように、人から評価され

るようになるためには、多くの経験を重ね

るしかなさそうです。

 

 

 

 

 

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