鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

説得力をつけるには

この記事を書くことの目的の一つは、コン

サルタントとして私自身に説得力をつけよ

うということです。


いちおう、1年間以上、毎日書き続けてい

るので、「あいつは3日坊主ではないな」

ということは信じてもらえるようにはなっ

たと思います。


そして、私が記事を書き続けることに背中

を押してくれたのは、トイレ掃除を継続し

てきたことで有名な、イエローハット創業

者の鍵山秀三郎さんの言葉です。


鍵山さんはメールマガジンに次のように書

かれておられます。


「トイレ掃除というような平凡なことで

あっても、継続して実行しておりますと、

非常に大きな力になります。


さらに徹底していきますと、平凡なことが

非凡に変わっていきます。


非凡になることは、何も特別なことをする

ことではありません。


身の回りのありふれた平凡なことを、誰に

もできないくらい徹底して継続することで

す」


これまで、私が、顧問先に対して、「この

活動を効果が現れるようになるまで歯をく

いしばって頑張って続けて行きましょう」

と提案しても、私が鍵山さんのような人で

はないことから、「それは、あなたは当事

者ではないから好きなように何でも言える

のだろうけれど、現場はそのようなことを

する余裕はない」という目で見られること

をしばしば経験してきました。


仮に、そのようなことを言わることがある

としても、それを100%防ぐことはでき

ませんが、それでも、私の提案に説得力を

付けたいという思いから、記事を書き続け

てきました。


まだ、1年を過ぎたばかりですが、それで

も400件近い記事を、毎日、書いたとい

う事実があるだけでも、1年前よりは説得

力をつけることはできたと思っています。


ただ、この記事の結論は、私のように記事

を書き続けましょうということを提案する

ことではありません。


鍵山さんの言葉にもあるように、平凡なこ

とを続けるだけでも大きな信用につながる

ということです。


例えば、手元のお金が少ないときだけ、銀

行に懸命にアピールする会社を見ることが

ありますが、そのようなことを繰り返す会

社は、かえって銀行からの信頼を失ってし

まいます。


前回、資金繰が厳しくなったからというこ

とで、無理をして融資をした会社が、喉元

過ぎれば熱さを忘れるように、従来のよう

な放漫な経営を続け、また資金繰が苦しく

なって銀行に融資を求めにきたときは、こ

の会社は進歩が見られないと判断され、融

資を断られる可能性が高まります。


やっとの思いをして融資を受けることがで

きたのであれば、同じことをしないですむ

ように、何らかの努力の形跡が見られなけ

れば、融資をする側から見れば、支援の甲

斐がないと感じてしまうことは、当然とい

えるでしょう。


とはいえ、現在は、直ちに業績を向上させ

ることも難しいと言えます。


ですから、すぐに業績があがらないとして

も、毎月、月次決算を行い、それを銀行に

出向いて報告をするだけでも、その会社に

業況を改善しようとしている意欲があると

いうことが銀行に伝わるでしょう。


そして、この、月次決算は「平凡」なこと

であると私は思っています。


ただ、残念なことに、月次決算を行ってい

る会社の割合から見ると、それは「非凡」

と思えるくらいの割合です。


でも、月に1度の決算もできない会社は、

もっと難しい、業況の改善という課題も解

決は難しいと銀行は判断してしまうでしょ

う。


よく、銀行は困っている会社を助けないと

いう批判をききますが、私は平凡なことで

ある月次決算を行っているだけでも、銀行

の反応は変わると思います。


繰り返しになりますが、月次決算を続けて

いるだけでも、それは、その会社に業績を

改善しようとする意欲が説得力をもって伝

わることになります。


これもよく言われることですが、私自身が

苦労しているように、行動のともなわない

口だけの説明では信頼は得られません。

 

 

 

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