鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コンサルティングを受ける心構え

コンサルタント専門コンサルタントの、五

藤万晶さんのご著書、「コンサルタント

ための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法」を

拝読しました。


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もちろん、同書は、コンサルタント向けの

本ですが、一般の会社経営者の方が読んで

も、よいコンサルタントと悪いコンサルタ

ントを区別するための判断材料を提供して

もらえるでしょう。


私が同書を読んだ理由も、自分自身のため

というよりも、スキルの低いコンサルタン

トや、コンサルタントと名乗っているだけ

で、実際は顧問先を食いものにしているよ

うな人はどのような人かを知りたいという

関心で読んでみました。


なぜ、私が、そのような関心を持っている

のかというと、実際に、そのようなコンサ

ルタント(もしくは、自称「コンサルタン

ト」)のために、割を食った経営者の方を

見たことがあるからです。


そのようなことが起きてしまう原因のひと

つは、「経営コンサルタント」という資格

がないこと、そして、そのために、「経営

コンサルタント」とはどういうことをする

人かが明確になっていないことだと思いま

す。


これは、弁護士、税理士、医師などと比較

すれば明確です。


これらの資格は、資格の名称そのものが職

業であり、また、無資格者が行ってはなら

ない仕事も、法律で明確に規定されていま

す。


でも、「経営コンサルタント」は、名乗れ

経営コンサルタントになれるし、何をす

る人が経営コンサルタントなのかも、人に

よってまちまちです。


そのため、五藤さんのご著書にも書かれて

いましたが、実際には顧問先の仕事の一部

を代行したり、下請けを請け負っていたり

するだけの人も少なくありません。


五藤さんによれば、さらに悪質なのは、顧

問先の仕事の発注先を、「経営コンサルタ

ント」と癒着している会社に発注させると

いう、実態としては単なる営業活動しかし

ていない「経営コンサルタント」もいるそ

うです。


とはいえ、今回の記事の主旨は、自称「経

コンサルタント」への批判ではありませ

ん。


私がこれまでお会いしてきた経営者の方の

中には、「経営コンサルタント」には、自

社の仕事の一部(実際には、経営者が苦手

な仕事)を代行してもらえると考えている

方も少なからずいました。


そのような人は、前述のような、質のよく

ない「経営コンサルタント」の餌食になっ

てしまう可能性があります。


一方で、五藤さんが本に書かれておられま

すが、売れているコンサルタントは、顧問

先の黒子役に徹しており、軍師的存在とし

て評価されている方です。


そして、そのような売れているコンサルタ

ントの顧問先は、繁盛している会社である

わけですから、繁盛する会社であるために

は、黒子役であり、軍師的存在のコンサル

タントを活用する会社でなければならない

ということです。


だからといって、私は、会社経営者が経営

コンサルタントを軍師として崇めなければ

ならないということを、言おうとしている

わけではありません。


そもそも、会社が事業をよくしようという

意思があるかどうかが鍵になるということ

です。


その意思がある会社は、経営コンサルタン

トを迎え入れて改善方法を学ぼうとします

が、そうでない会社は、「経営コンサルタ

ント」と名乗っている「業者」に、面倒な

仕事を下請けに出しているにすぎません。


繰り返しになりますが、経営コンサルタン

トは、会社にとっては脇役なので、脇役だ

けが活躍しても、会社の業績はよくなりま

せん。


会社の業績は主役で決まるのであり、どの

ような経営コンサルタントを選ぶのかも主

役次第、その選んだ相手によって業績がの

びるかどうかも主役次第ということです。

 

 

 

 

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