鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

計画を上回ると批判される理由

前回の記事で、会社員の経験が長い方は、

独立・起業しようとしていても、正解を求

めようとしてしまうということについて述

べました。


その理由については、作家の犬養ターボさ

んのPodcast番組にご出演されてお

られた、起業家向けコンサルタントの竹岡

佳信さんは、「会社員は、計画していない

ことを実行すると、会社から批判されるか

ら」と述べておられます。


(ご参考→ https://bit.ly/2Ct6UY6


竹岡さんも、かつて、会社員時代に、半期

で10億円の売上の計画に対し、20億円

の売上を得たら、計画を超過したことを批

判されたそうです。


私は、竹岡さんのこのお話は本当かなぁと

も思ったのですが、計画を超えて売上を得

た竹岡さんを叱った上司が、なぜ、竹岡さ

んを叱ったのか、分かる気がします。


何ごとも計画通りに進むことが、上司など

の管理者層は、最も楽だからでしょう。


実績が、計画を上回っても、下回っても、

予定通りでなければ、何らかの対応が必要

になり、それを避けようとする心理が働く

のでしょう。


これは、一言で言えば、「事なかれ主義」

ということです。


しかし、この事なかれ主義は、大きな組織

になるほど蔓延し、しかも、不幸な結果を

招きます。


そして、その例は、枚挙にいとまがないと

いうことも、言及するまでもありません。


ここまでが前置きで、これから本題に移り

ます。


私が多くの中小企業の経営者の方と接して

きて、「自立的に動く従業員がいない」と

いう不満を口にする方は多いと感じていま

す。


その一方で、中小企業経営者の方(といっ

ても、中小企業経営者の方に限らず、私に

もあてはまることですが)は、自分にとっ

て不都合な結果や、自分の考えと異なる考

えを持つ人に対しては、不快感を示してし

まいがちです。


分かりやすい例では、部下に対して、日頃

は、「自分で考えて動け」と言っておきな

がら、自分が部下に対して行った頼み事や

指示を、すぐに実行して結果を出さない

と、不機嫌な顔をしてしまうという経営者

の方は珍しくありません。


でも、経営者の方も、感情を持つ人間とし

ての側面もあるので、自分の思い通りに事

が運ばないと、機嫌が悪くなってしまうの

は、ある意味、自然のことです。


ただ、経営者は、部下を育成するという役

割があるので、自分の感情を押し殺してで

も、部下の自主性を尊重しなければなりま

せん。


それができなければ、部下たちは、常に経

営者の顔色を伺って仕事をすることになる

ので、およそ自立的な活動を望むことはで

きなくなります。


経営者の役割を実践することは、本当に容

易ではないと感じます。


そして、このことも多くの方が理解してお

られることでしょう。


では、今回の記事の結論は何かというと、

前述の、竹岡さんがかつて働いていた会社

は、私の想像ですが、事なかれ主義が蔓延

していた会社なのでしょう。


計画を超える売上を得たことが批判される

ようでは、仕事の本当の目的を理解せず、

上司から批判されないようにするためだけ

に、毎日、努力をしているわけですから、

業績もよくならないと思います。


そして、何よりも、そのような会社で働い

ている人たちは、毎日、目立つことをしな

いよう、亀のように首をすくめて働いてお

り、顔の表情はロボットのように無表情に

なっているのではないでしょうか?


そうであれば、中小企業経営者の方が、部

下の方たちに対して、大いに自主性を発揮

して働いてもらうようにすれば、いきいき

とした表情で、ロボットのような表情をし

た人たちの何倍もの働きをすると思うとい

うことが、今回の記事の結論です。


ただ、「自主性を発揮して働いてもらう」

というのは、「言うは易く行うは難し」で

あることも事実だと思います。


それでも、「自主性を発揮して働いてもら

う」ことは、大きな会社よりも、小さな会

社の方が実践しやすいと思います。


すぐに実現することは難しくても、数年か

けてそれを実現できるようになれば、大き

な会社にも負けない強い会社になると思う

ということを、前述のPodcast番組

を聴いて感じました。




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います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/





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●12月13日(金)ランチ会兼勉強会のお

知らせ

 

12月13日(金)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年12月13日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/532327930944980/