先日配信された、作家の犬養ターボさんの
Podcast番組で、起業家向けコンサ
ルタントの竹岡佳信さんが、会社員の方が
起業家として自立していくには、1年程度
かけて「デトックス」が必要とお話されて
おられました。
(ご参考→ https://bit.ly/2Ct6UY6 )
竹岡さんのいう「デトックス」とは、事業
運営の中で、何らかの意思決定をするとき
に、「正解を求めてしまう」という習慣を
取り除くことです。
でも、起業しておられる方は、容易にご理
解いただけると思いますが、事業運営する
中で、A案とB案のどちらかを選ばなけれ
ばならないとき、どちらも正解かもしれな
いし、どちらも不正解かもしれないという
ことは、まま、あります。
また、短期的には、A案を選ぶことが正解
で、B案を選ぶことが不正解だったのに、
長期的には、A案を選ぶことが不正解で、
B案を選ぶことが正解だったということも
あります。
したがって、事業運営上の意思決定は、何
を選ぶかということは、それほど重要では
なく、経営者の方が積極的な意思決定を行
い、それを行った後に、決定した事項につ
いても積極的に関与して行くということの
方が大切ということです。
むしろ、何も意思決定をせず、現状を成行
的に続けてしまうと、経営者の方は、その
後の事業運営にも受動的にしか関与しなく
なってしまい、そのことが、状況をさらに
悪化させてしまいかねません。
とはいえ、ここまで述べて来たことは、私
がわざわざ述べるまでもないことなのです
が、私自身も含め、知らず知らずのうちに
積極的な意思決定を避けてしまっているこ
とがあるということも感じています。
例えば、私が、資金繰に苦心している中小
企業経営者の方から、融資のご相談を受け
るとき、「今回の融資申込が、取引銀行か
ら希望通りに承認してもらえたとしたら、
その後、あなたはどのように事業展開をし
ていきますか」という質問をすると、はっ
とした顔をされることが、よくあります。
というのは、現在、事業がうまく行ってい
ないのは、自社に対して融資を渋っている
銀行の責任であると考え、融資を受けるこ
とが目的化してしまっている場合に、この
ようなやり取りが起きます。
本当は、融資を受けることは、事業を改善
するための手段であり、経営者の本来の役
割である、事業を改善するための活動には
目が向いていないため、なかなか事業が改
善されないのだと思います。
このようなことが起きる原因は、経営者の
方が。無意識のうちに事業改善に正面から
向き合うことを避け、業況が低迷している
原因を、融資を渋る銀行に責任転嫁してい
るのだと思います。
今回は、資金繰が苦しい会社を事例に出し
ましたが、業況がなかなか改善しない会社
の経営者の方は、どれくらい自らの意思で
活動をしているか、考え直して見ると、抜
本的な事業改善策のヒントが見つかるかも
しれません。
意思決定をするということは、結果責任を
ともなうことであり、実践することは難し
いことでもありますが、だからこそ、誰か
に代わってもらうことができない、経営者
の固有の役割といえるのでしょう。
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います。ぜひ、ご登録ください。→
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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ
11月19日(火)12時00分から、東
ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが
らの融資に関する勉強会を開きたいと思い
ます。
■日時:令和元年11月19日(火)
12時00分~14時00分
■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目
彌左エ門 アトレ秋葉原2店
アトレ秋葉原2 4階
にあるエレベーターで4階に上がってくだ
さい。
原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ
ーが見えます。
■参加費:1,000円(消費税込み)
当日、会場でお申し受けします。
別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く
ださい。
■その他:食事をオーダーするという条件
を満たしていただければ、遅れての参加、
中途での退室は可能です。当日は、ご参加
いただいた方からの質問もお受けします。
■参加申し込み方法:フェイスブックイベ
ントページで、「参加」ボタンを押してく
ださい。→
https://www.facebook.com/events/410138059668211/