コピーライターの佐々木圭一さんのご著書
の、「伝え方が9割」は、100万部を超
えるベストセラーですが、私はこの本のタ
イトルが、ずっと気になっていました。
(ご参考→ https://amzn.to/2NPHOrS )
というのは、「伝え方以外の1割」って何
だろうと思っていたからです。
この疑問への回答は、ダイヤモンドオンラ
インにある、佐々木さんへのインタビュー
記事に書かれていました。
「『伝え方が9割って、では中身は1割な
んですか?』なんて言われることがありま
すが、そういうことではありません。
日本人は、中身をすごくつきつめるがゆえ
に、伝え方についてあまり考えなくて、放
置してしまうことが多いんです。
タイトルには、『中身を磨くだけではな
く、伝え方も大切にしましょう』という意
味を込めているんですよ」
(ご参考→ https://bit.ly/2qxSyTU )
佐々木さんとしては、中身も伝え方も、両
方大切だけれども、日本人はあまり伝え方
を考えないので、伝え方に9割の意識を向
け欲しいという意味で、「伝え方が9割」
というタイトルをつけたということがわか
ります。
だから、大切なもののうち、9割が伝え方
であり、1割が中身なので、佐々木さんは
決して中身は大切ではないと言っているわ
けではないようです。
でも、「伝え方が9割って、では中身は1
割なんですか?」という質問をする人がい
るというのは、「伝え方さえよければ、中
身はどうでもよい」という考え方をしてし
まう人がいるということであり、そのよう
に受け止めてしまう人がいるために、佐々
木さんも困ってしまうことがあったのだと
思います。
そういう面では、本当に「伝え方が9割」
大切だと思います。
ちなみに、佐々木さんは、茂木健一郎さん
がホストを務めるラジオ番組にご出演され
たとき、別のエピソードをお話されておら
ます。
(ご参考→ https://bit.ly/2NugsbK )
すなわち、佐々木さんの知人の経営者が、
その知人の部下である新入社員が会社に遅
刻して出勤したとき、その経営者の方が若
かったころに自分の上司から怒られたとき
と同じように、「やる気がないなら帰れ」
と叱ったそうです。
そうすると、その新入社員は、本当に家に
帰ってしまったそうです。
そこで、佐々木さんは、昔の上司が怒るよ
うなやり方は今は通用しない時代なので、
「遅刻すると、君の評価が下がってしまう
から、もう遅刻をしてはいけないよ」と、
諭すべきだったとお話されておられます。
これは、「遅刻をすると評価が下がる」→
「いまは君の評価は高い」ということを伝
えることになるという意味も含まれている
そうです。
すなわち、今は、他者の考えを察すること
ができる人が減っているという前提で、ビ
ジネスの場では、婉曲表現は避けることが
無難だということです。
そういう私も、かつて、勘違いをしていた
ことがありました。
私が、小学生のときのことですが、担任の
先生から、「日曜日は遊ばなくてはだめ
だ」と言われたことがあり、それに気をよ
くして、日曜日は思いっきり遊んでいまし
た。
それを見ていた母親が、「日曜日だからと
いって、遊んでばかりはだめだ」と、私に
言って来たので、私は、「先生が日曜日は
遊ばなくてはだめだと言っていた」と反論
しました。
そこで、母親が担任の先生にそれについて
問い合わせたところ、「日曜日は遊ばなく
てはだめだと言う意味は、平日にしっかり
予習復習をして、日曜日に勉強を持ち越す
ことがないようにしなければだめだという
意味で言ったので、平日にしっかり勉強も
していないのに、日曜日だからといって遊
んでいてはだめだ」と言われました。
恥ずかしい限りです。
今回の記事の結論は、私自身もそうなので
すが、人は、他人が言った言葉を、無意識
のうちに自分の都合のよい意味で解釈して
しまう傾向にあるということです。
佐々木さんの本のタイトルも、「伝え方だ
け大切にしていれば、中身はそれほど気に
かける必要はない」と解釈されがちです。
これは面倒だとは思うのですが、ビジネス
の場面において、他者に自分の考えている
ことを察してもらおうとすることは、あま
り賢明ではないということを、私も経験的
に実感しています。
したがって、繰り返しになりますが、婉曲
表現や慣用表現は使わずに、直接的な伝え
方が大切だと感じています。
まさに、「伝え方が9割」大切ということ
です。
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