SBIグループから出資を受けることを発
表しました。
(ご参考→ https://bit.ly/2lE6Wrf )
が地銀に出資するのは初めてで、同社が構
想する『地銀連合』の実現に向けた第一歩
となる」と報道しています。
(ご参考→ https://bit.ly/2lZn5rb )
しかし、私は、今回の出資の公表について
は、次のような疑問を感じます。
すなわち、SBIグループが「地銀連合」
を目指すなら、なぜ、このタイミングで、
島根銀行1社だけへの出資に踏み切ること
を公表したのかということです。
本来は、地銀連合を実現させようとするの
であれば、複数の地方銀行と合意をした上
で公表することの方が自然です。
それを1社だけに対する出資する時点で公
表したのは、島根銀行の救済が本当の目的
だということが、私の見立てです。
島根銀行は、出資の受け入れと同時に、
2019年9月期中間期の業績予想を下方
修正しており、それによれば、連結ベース
で、経常利益が、1億8,000万円の黒
字から、19億1,000万円の赤字にな
る見込みです。
この、業績の下方修正は、含み損を抱える
有価証券の売却(約17億円)、店舗等の
閉鎖による固定資産の減損(約2億円)が
主な要因のようです。
いずれも、人為的な損失計上とはいえ、早
晩、表面化するものであり、これも私の想
けがあったのではないかと思います。
そもそも、銀行法第52条の9では、銀行
の20%以上の議決権を取得しようとする
認可を受けなければなりません。
グループは同行の34%の議決権を取得す
ることになるため、金融庁長官の認可が必
要になります。
それを現時点で公表したということは、少
なくとも、すでに、金融庁から内諾を得て
いるということでしょう。
むしろ、島根銀行が含み損を表面化させて
赤字に転落するタイミングで、その影響を
に出資を働きかけたのではないかと、私は
予想しています。
すなわち、島根銀行は、2019年3月期
の融資額が約2,880億円と、地方銀行
の中では、最下位のグループにあり、その
銀行が赤字計上を大きく報道されると、信
用不安が広がる懸念があることから、金融
庁は業績の下方修正とあわせて出資受け入
れを同行に公表させ、信用不安の広がりを
回避させようとしたのではないかと思いま
す。
を加速させようとしているということは、
これまで何度か説明してきましたが、今回
け入れは、そのひとつであることに間違い
はないと思います。
そして、今後も同様の事例が公表されてい
くのではないかと、私は予想しています。
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います。ぜひ、ご登録ください。→
http://yuushi-zaimu.net/conference/
●9月13日開催融資勉強会のお知らせ
私が銀行出身のコンサルタントということ
もあり、頻繁に、士業の方、開業予定者の
方、保険会社の方など多くの方から、融資
に関するお問い合わせがよせられています。
そこで、これまで受けたお問い合わせなど
を交えながら、融資に関する勉強会を開く
ことにしました。
■日時 9月13日(金)
19時00分~21時00分
■会場 新宿アントレサロン
東京都新宿区新宿2丁目12番13号
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■参加費 1,000円(消費税込み)
当日、会場でお申し受けします。
■申し込み方法
こちらのページにリンクされているフォー
ムに、お名前、メールアドレスなどのご記
入をお願いします。
→ http://21keiei.org/seminar.html