鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

底辺の仕事

先日、イエローハット創業者の鍵山秀三郎

さんのメールマガジンを読みました。


「社長現役時代の私の仕事は、会社の基本

方針を示すことと、底辺の仕事を受け持つ

ことでした。


中間の仕事は、すべて社員に任せてきまし

た。


基本方針とは、『うちの会社はこうあって

ほしい』とか『社員はこうあってほしい』

というようなことです。


底辺の仕事とは、掃除とか洗車、後かたづ

け、倉庫の整理整頓といったようなことで

す」


すなわち、社長としての鍵山さんのお仕事

は、いちばん責任の重い仕事と、従業員の

方がいちばんやりたくない仕事だったとい

うことだと思います。


私は、社長は責任が重い仕事をすることは

当然だと思うのですが、社長は必ずしも底

辺の仕事をしなければならないとは思って

いませんでした。


ただ、鍵山さんのように、人の嫌がる仕事

を進んで引き受けることができる人は、社

長という肩書を持つ人に限らず、どんな人

でもすばらしいと思います。


そういう行動を実践している人は、ほかの

人から信頼され、自分の意見も受け入れて

もらいやすくなると思います。


そこで、鍵山さんは、自らのリーダーシッ

プを高める狙いもあって、「底辺の仕事」

を熱心に実践しておられたのではないかと

想像します。


ここまでのことも、私が述べるまでもなく

多くの方がご理解できると思うのですが、

割合としては低いものの、嫌な仕事を部下

に押し付けたり、私のような外部専門家に

仕事を丸投げしたりする社長を見ることが

あります。


例えば、「自分の代わりに銀行に行って融

資の折衝をしてきて欲しい」という社長に

会うことがあります。


論理的には、誰が会社の状況を説明しても

内容は同じですが、コンサルタントではな

く、社長が自ら説明し、改善に懸命に取り

組んで行こうとしている姿勢を銀行職員に

見てもらう方が、銀行からの信頼が高まる

と思います。


でも、嫌なことは避けたいと考え、銀行に

足を向けようとしない経営者は少なくあり

ません。


話を戻して、一般的に「社長は偉い人」な

のですが、なぜ偉いのかというと、単に組

織図のいちばん上に名前が書かれるからで

はなく、会社でいちばん責任の重い仕事と

いちばんやりたくない仕事をするという、

行動の裏付けがあるからだということを、

鍵山さんのメールマガジンを読んで、改め

て感じました。


そして、事業がうまくいかないという会社

は、実は、社長が責任の重い仕事や底辺の

仕事をしていない場合なのではないかとい

うことも感じました。

 

 

 

 

 

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