鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

事業を改善するために必要なこと

事業を改善するには、どうすればよいのか

というと、事業活動を変えることです。


ものすごく当然のことです。


でも、「事業を改善したい」と口に出して

いるにもかかわらず、実際に事業活動を変

えるための具体的な行動を起こさない経営

者に、いまだにたくさんお会いします。


行動を変えなければ、事業も改善しないと

いうことは、容易に理解できることである

にもかかわらず、なぜ、行動を変えようと

しない人が多いのか、いくつか理由を考え

てみました。


ひとつは、「言い訳」を作っているという

ことだと思います。


事業を改善しなければならないとわかりつ

つ、それを放置していると批判されたくな

いので、言葉だけは改善の必要があるとい

うポーズをとっているのでしょう。


また、専門家に相談に行ったり、著名なコ

ンサルタントの講演などを聴きに行ったり

はするものの、そのような事業改善に関心

があるという姿勢を見せるだけで満足し、

結果として自らは何もしないという方も同

様でしょう。


このようなことは、経営者が自己保身をし

ているだけで、事業は改善するどころか、

ますます悪化するだけでしょう。


ふたつめは、自分の行動は変えなくても、

何か、事業を改善できるウルトラCのよう

な方法があると思っている、または、実は

そんなうまい方法はないとわかりつつ、あ

るということにして、それを探すことで事

業改善をしているふりをしているというこ

とではないかと思います。


このような、宝くじが当たることをあてに

するような方法をとることは、非現実的で

しょう。


みっつめは、経営者が、表向きとは逆に、

内心では事業活動を変えることを恐れてい

るからだと思います。


その理由のひとつは、もし、事業活動を変

えたことが原因で、事業が失敗してしまう

ことの責任を逃れたいからだと思います。


または、経営者の責任が重くなることを恐

れているという面もあるでしょう。


例えば、売上を増やそうとすれば、従業員

の方に、より多くの活動してもらうことに

なりますが、そうなれば、経営者の方の決

断でもって、ある程度の権限を従業員の方

に委譲するというようなことが必要になり

ます。


でも、そういった「前向きのリスク」を恐

れるために、事業活動を変えるという一歩

を踏み出すことができないのでしょう。


今回の記事の結論は、事業を改善するため

には、確かに、どういう方法をとれば事業

が改善できるかということも大切ですが、

現実的には、事業を改善するための活動を

経営者が実践しない例の方が多いというこ

とです。


依然、「景気がよくない」と感じている経

営者の方は多いと思いますが、でも、「業

況をよくしようとしても、万策が尽きた」

という会社は少ないと私は考えています。


すなわち、事業改善の方法がないのではな

く、事業をよくするために、経営者の方が

土俵に上がらないだけということです。


ちなみに、私は、中小企業ではこのような

傾向があるということを念頭に入れ、経営

者の方が少しでも行動を起こすことができ

るようなご支援を中心に、コンサルティン

グをしています。

 

 

 

 

 

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