先日、ベストセラー作家の本田健さんと、
心理カウンセラーの心屋仁之助さんの対談
を聴いてきました。
今回は、そのお話の中で印象に残ったこと
を書きます。
本田さんは、すでに、ご著書が日本国内で
７００万部発行され、現在は、米国で英語
のご著書を出版する準備をしておられると
ころです。
私から見れば、本田さんは雲の上の人で、
大々々成功者なのですが、それでも、出版
予定の米国でのご著書の原稿を書いている
とき、「失敗したら怖いので、やっぱり出
版をやめようかな」と恐怖を感じるそうで
す。
成功者は、成功に通じるレールの上を順風
満帆に走っているように見えるのですが、
当事者とすれば、今度の試みは失敗するか
もしれないと感じることがあるようです。
また、心屋さんも、テレビ出演されたり、
多くのご著書をご出版され、本田さんと同
様に大々々成功者に見えるのですが、武道
館でコンサートを開くために、武道館との
使用契約を終えたあと、「やっぱり止めよ
うかな」と迷っていたそうです。
契約までは、夢の実現のために活動してき
たわけですが、武道館で契約をして夢が実
現することが確定すると、今度は、失敗し
てしまうことの恐怖を感じたということで
す。
繰り返しになりますが、成功者は、敷かれ
たレールの上を走っているだけのように思
えるのですが、成功者と言われる人でも、
実は恐怖を感じながら活動しているという
ことを、おふたりのお話を聴いて改めて感
じました。
このようなおふたりと比べることは憚られ
るのですが、私も、毎日、このような記事
を書いているとき、実は、怖いと思うとき
があります。
親しい方からは、「毎日配信しているなん
てすごいですね」と言ってもらえるのです
が、必ずしもそのように評価してくれる人
だけではないと思います。
内容はたいしたことは書かれていない、文
章の書き方はじょうずではない、有名人で
もないのだから、読む人なんて多くないの
に、毎日配信しているなんで無駄なことを
しているなどと感じている人も少なくない
と思います。
そして、もし、実際にそのような指摘をさ
れれば、それを否定することができないの
で、そう考えると、ますます配信すること
が怖くなります。
でも、本田さんや心屋さんも同じようなこ
とを感じていると思うと、私のようなもの
が感じる恐怖なんて大したことはないと、
勇気づけられました。
ちなみに、私が事業の改善のお手伝いをし
ている会社の経営者の方も、やはり、新し
いことを始めようとするとき、頭では実践
しなければならないと分かっていても、失
敗したときの批判を恐れて、なかなか実践
に踏み切れないという方を見ることが少な
くありません。
経営者は、結果で評価される立場なので、
その決断をするにはたいへんな心労をされ
ることは理解できますが、その役割を果た
すことが経営者の経営者たる条件だと思い
ます。
また、同じ批判であっても、改善のための
活動を何も実践せずに、ただ流されるまま
に業績を悪化させてしまうことの方が、よ
り大きな批判となるでしょう。
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