鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

組織の能力とリーダーシップ

前回、前々回と、組織の能力について述べ

てきましたが、今回は、組織の能力とリー

ダーシップの関わりについて述べたいと思

います。


以前、リッカートのシステム4について説

明いたしました。


(ご参考→ https://goo.gl/xF8Eua


リッカートによれば、リーダーシップによ

る組織の管理システムは、1:権威主義

専制型→2:温情・専制型→3:参画協調

型→4:民主主義型の、4つに分類されま

す。


これらのシステムに優劣はなく、組織の状

況において適切な管理システムが求められ

るのですが、業績のよい会社は民主主義型

の管理システムがとられているそうです。


ただし、詳細な説明は割愛しますが、シス

テム1から4に移るにしたがい、従業員の

能力の高さが求められます。


このことは、システム1とシステム4を比

較すると、従業員の組織活動の意思決定に

加わる度合いが、システム4の方が大きい

ということからみれば、理解は容易でしょ

う。


そこで、業績の高い組織の管理システムを

目指すには、従業員の能力を高めると同時

に、会社の制度の整備や土壌の醸成が必要

になります。


ここまで、堅苦しい説明をしましたが、砕

けた表現をすれば、ガキ大将的な社長がひ

とりでいろいろ指示をする会社よりも、社

長は調整役的な立場に徹して、どういう活

動をするかは、従業員自身で決められる会

社の方が業績は高いということです。


では、システム4のような管理システムを

とることができるようになるために、従業

員にどのような教育訓練をすればよいかと

いうと、私は、特別な訓練はなく、QC

サークルや、5Sといった、地道な活動を

続けることだと考えています。


さらに、難易度の高い育成に移りたいとい

うときは、ISO-9001の導入や、バ

ランススコアカードの導入を提案します。


このように、強い組織を作るためにはやや

時間を要しますが、時間をかけて強くなっ

た組織は、時間をかけた以上の強力な効果

が得られ、かつ、ライバルに容易に真似さ

れない戦術を実践できるようになるものと

私は考えています。

 

 

 

 

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