鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

結婚相談所は学習塾

先日、婚活コンサルタント田中菊乃さん

のブログを拝読しました。


その中で、結婚相談所をうまく利用して結

婚に至った女性が、「受験に例えたら結婚

相談所は学習塾だと思って利用しました。


入れば結婚できるわけじゃないけれど、結

婚できる確率は上がるしあとは自分の努力

次第」とお話しされていたということが書

かれていました。


これは、当たり前のことと考える方が多い

と思いますが、実際には、結婚相談所に入

会することは、入会金を払うことによって

結婚の確約を得ることと考えている方も多

いようです。


冷静に考えれば、結婚相談所の能力がどん

なに高くても、紹介された相手が自分と結

婚するかどうかは、自分に対する相手の評

価で決まるということは容易に理解できる

と思います。


でも、結婚相談所を利用する方は、お金を

払っているのだから、自分の理想とする相

手との結婚の保証を求めてしまいがちにな

るようです。


そのような方は、安易に、自分の魅力を高

めるという努力から逃げようとしているの

であり、その姿勢を変えない限り、結婚相

談所を頼っても、いつまでたっても目的を

遂げることはできないでしょう。


ところで、この田中さんの記事を引用した

のは、私にも同様の心あたりがあるからで

す。


端的な例は、銀行からなかなか融資を受け

ることができないでいる会社の経営者の方

から、報酬を払うのだから、こちらの希望

通りの融資を受けられるよう銀行を説得し

て来て欲しいというものです。


このような依頼は、一見すると、融資が受

けられないで困っている会社とすれば当然

の依頼のように思われます。


しかし、ここで問題となるのは、そのよう

な経営者の方は、コンサルタントの銀行へ

の説明のよしあしによって、融資の諾否が

決まると考えていることです。


銀行が融資に応じるかどうかは、会社の業

況で決まるわけですが、融資が得られるよ

うにするための事業の改善という、経営者

の本来の責務から逃れようとするために、

安易にコンサルタントに頼ろうとしてしま

うのでしょう。


このような会社は、いわゆる「融資コンサ

ルタント」に依頼用すれば、1~2回は、

融資に成功するかもしれません。


でも、事業の改善に真摯に向き合わなけれ

ば、早晩、融資を受けられなくなるだけで

なく、事業そのものが行き詰るでしょう。

 

 

 

 

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