鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

在庫のこれから

このたび、皆さまのおかげをもちまして、

拙著「図解でわかる在庫管理いちばん最初

に読む本」( http://amzn.to/AseBrq )が、

初版から6か年を経て第8刷となりました

ので、ここで、改めて在庫について思うと

ころを述べたいと思います。


これは、6年前と変わらないのですが、在

庫は、かつての黒子的な存在、すなわち、

事業を支える役割であったものの、現在

は、在庫そのものが事業の中核的な役割を

果たすようになってきているということで

す。


その代表的な例は、ユニクロのパンツだと

思います。


すなわち、従来は実現できなかった、さま

ざまな寸法、色のパンツを店頭に並べるこ

とで、顧客を店頭に引き付け、機会損失を

最小にしています。


寸法や色が多数そろっていれば、裾上げす

必要もないし、欲しい色も選べるので、従

来よりも気軽に商品を購入できるようにな

ります。


そして、従来は実現できなかった販売方法

を可能にしているのが、第四次産業革命と

言われている、IoTを活用したスマート

工場の登場です。


かつては、スケールメリットは、少品種大

量生産でなければできませんでしたが、現

在は、情報技術の高度化によって、多品種

少量生産でもスケールメリットを得ること

ができるようになっています。


そして、これは、これまで何度か述べてき

たことでもありますが、事業の優劣は、何

を造るか(売るか)ではなく、どう造るか

(売るか)で決まるようになってきたとい

うことの一面ということです。


これは、ひとことでいえば、ビジネスモデ

ルで事業の成否が決まるということです。


私に、事業改善に関してご相談される方の

中には、「これから新しい事業を始めると

したら、何を造ればいいでしょうか」とい

う質問をされる方が少なくありませんが、

現在の日本はものあまりの時代であり、む

しろ、余計なものは買わないようにしよう

という傾向にあります。


そこで、何が売れるかを考えても、そこか

ら導き出される答えは極めて限定的です。


したがって、どうやって売るか(どうやっ

て造るか)が大切になるのであり、その工

夫のひとつが、前述の例のように、在庫に

どのように臨むのか、ということになりま

す。


そこで、現在、会社の事業を改善したいと

考えいる方は、6か年売れ続けている拙著

「図解でわかる在庫管理いちばん最初に読

む本」( http://amzn.to/AseBrq )を、ぜ

ひ、お手に取っていただき、改善のヒント

をつかんでいただきたいというのが、今回

の記事の結論です。

 

 

 

 

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