弁護士の鳥飼重和さんが、ご自身の制作し
ているポッドキャストで、職場にはカナリ
アのような人でも働けるようにすべきとい
うことをお話ししておられました。
(ご参考→ https://goo.gl/43R9Mh )
これは、坑道のカナリアという逸話とし
て、すでに多くの方がご存知と思います。
カナリアとは繊細な生き物の例えであり、
坑道にいるカナリアは有毒ガスを誰よりも
早く察知して坑道から逃げてくる。
それと同様に、職場の中で最も繊細な人は
いち早く、メンタル面などでの不調を訴え
るというものです。
そして、鳥飼先生は、いままでは、職場の
カナリアのような人は、お荷物的な扱いを
受けてきたが、これからはカナリアのよう
な人は、職場がおかしくなっているという
ことを知らせる警鐘を鳴らしてくれる人と
考え、このような人が働ける職場を目指す
べきだ。
そうすることで、誰でも働くことができる
すばらしい職場になり、そのことが、真の
働き方改革だ。
そして、このような働き方改革は、社長が
自ら意識改革をして率先して臨まなければ
ならないとご指摘しておられました。
この鳥飼先生のご指摘は至極もっとではあ
りますが、言うは易く行うは難しというこ
とでもあると、私も思います。
とはいえ、渡邉幸義さんが社長を務めるア
イエフエスネットでは、ハンディキャップ
のある人や、マイノリティの人たちを積極
的に雇用しつつも、黒字の事業を続けてい
ます。
(ご参考→ https://goo.gl/At9gd3 )
この渡邉さんのような事業運営も難しいこ
とではありますが、これからは、このよう
なやさしくないことに挑むことにこそ、経
営者としての評価が高まる時代になってき
ていると私は考えています。
中小企業はなかなかよい人材が集まらない
と悩んでいる経営者の方は多いと思います
が、“カナリア”が安心して働くことがで
きる職場づくりを目指すことが、良い人材
の確保にもつながり、それは大企業との競
争力を縮めることにもなると私は考えてい
ます。