鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営コンサルタント選びにご注意を

以前、経営コンサルタントの石原明さん

が、石原さんのポッドキャスト番組で、次

のようなことをお話しておられました。


すなわち、「腕の悪い経営コンサルタント

は、顧問先の改善点が目につくと、いちい

ちそれを指摘する。


しかし、改善点を指摘された側は、必ずし

も、それを改善する時間的な余裕があると

は限らない。


実践できないことを指摘しても意味がな

い」というものでした。


もちろん、私も石原さんのご指摘されてお

られるような経営コンサルタントにならな

いよう、注意しています。


そして、これは経営コンサルタント側の責

任ですが、「経営コンサルタント」を名乗

ることは、弁護士や税理士のように、法律

で規定された資格がないこともあり、スキ

ルや知識が乏しくても可能になっていると

いうことです。


そこで、経験の浅い「経営コンサルタン

ト」は、自分の能力をアピールしようとす

る意図もあるためか、目についた顧問先の

改善点を、都度都度指摘してしまう人もい

るのでしょう。


経営コンサルタントの本来の基本的な役割

のひとつは、顧問先の事業を発展させるた

めに、長期的な視点に立って適切なタイミ

ングに適切な助言をすることということ

は、言及するまでもありません。


ここで、詳細な説明は割愛しますが、顧問

先との関係において、経営コンサルタント

は、縁の下の力持ちでなければならないと

私は考えています。


もし、経営コンサルタントが顧問先より目

立っていたり、「あの会社は、経営コンサ

ルタントがささえている」ということが外

部に分かる状態になれば、会社の業績がよ

くなっても、その「手柄」の一部が経営コ

ンサルタントのものになってしまいます。


会社の業績がよくなっていればよいという

観点からは、このことが悪いことにはなり

ませんが、「経営コンサルタント」が顧問

先の業績改善の手柄を受け取るとすれば、

それは「経営コンサルタント」ではなく、

「複数の経営者のうちのひとり」というこ

とになるでしょう。


また、経営コンサルタントの中には、顧問

先から請われて取締役などのポジションに

就いている方もいます。


経営コンサルタントが経営者として活躍す

ることによって、その会社が発展すれば、

それは喜ばしいことであって、むしろその

ような例が増えることも望まれるところで

しょう。


話しを戻して、今回の記事の結論は、経営

コンサルタントには、残念ながらスキルが

低い人もいるので、経営コンサルタント

支援を受けたいと考えている方は、見極め

をきちんとして欲しいということです。


とはいえ、これは、そもそも「経営コンサ

ルタント」を名乗る側に本来の責任がある

のですが、粗悪な相手を選ばないという能

力を身に付けることも、依頼する側に求め

られますので、ご注意いただきたいと思い

ます。

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20171112094942j:plain