鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

株主総会への出席の薦め

私は、知見を広めるために、上場会社の

株主総会に出席することがあります。


(もちろん、株主総会に出席できるのは

株主に限られるので、事前に、最低購入

代金が少なくてすむ株式を選んで買って

おきます)


最近の株主総会で感じることは、株主の

利益を強調するようになってきている

ということです。


株主の利益は、配当金がいくらかという

ことが中心ですが、株価の維持や上昇に

どう取り組んでいくかということや、

長期保有のメリットなどを伝えるように

なっています。


そこで感じることは、それらを社長自身が

説明できるよう、かなり勉強していると

いうことです。


単に、「業績を上げていきます」という

説明だけでは、いわゆるプロ投資家は

その会社を評価せず、上場会社の社長は

そのような人たちを意識しているという

ことがうかがえます。


そして、そのことから、かつては、

「日本では、会社は役員と従業員のもの」

と考えている人が多いと感じていましたが

最近は、上場会社は「会社は株主のもの」

という観点に立つようになってきていると

感じました。


このようなことから、かつては、いったん

株式を取引所に上場したものの、その後、

上場を廃止するという会社も少なく

なかったようです。


また、上場廃止までしなくても、いわゆる

しゃんしゃん総会とするために、根回しを

したり、株主総会が集中する日を選んで

株主総会を開くという会社も、まだまだ

多いようです。


その一方で、あえて「ものいう株主」から

うるさいことを言われることが会社の

前向きな発展につながると考えて、上場を

目指したり、すでに上場している会社も

集中日を避けて株主総会を開催するという

会社も増えてきました。


私自身の事業は極めて小規模なので、この

ようなことを述べる資格はないのですが、

会社の体質を強くするには、多くの投資家

から評価されるようになることを目指す

ことが望ましいと考えています。


そして、これから会社を起こそうとして

いる方、すでに会社を経営されている

方で、事業を拡大していくことを考えて

いる方は、上場会社の株主総会に出席

してみることは、大きな刺激を受ける

機会になると私は考えています。

 

 

 

 

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