鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

融資のコツ―資金繰予定表の活用

[要旨]

銀行に融資を申し込むときは、資金繰予定表を提出すると、融資額の必要性の説得力が高まります。また、同時に、資金繰予定表があると、自社の資金管理も容易になります。


[本文]

私が融資申請のご支援をするときの工夫のひとつに、資金繰予定表を添えるというものがあります。資金繰予定表は、1週間単位か10日単位で、1か年から3か年分程度作成します。こうすることで、融資が必要な理由、必要な金額、必要な時期、返済の確実性などを説得力をもって銀行に伝えることができるようになります。

ただし、資金繰予定表は、過去の、資金繰実績表(または、月次損益計算書)との整合性(連続性)がないと、信頼性が低いものとなるので、整合性を持つものとすることがコツです。でも、それらを満たし資金繰予定表を提出すれば、融資申込をしたときに、銀行から受ける質問の多くを減らすことが見込めます。ところが、この、資金繰予定表は、慣れていない方には、作成が難しいという面があります。

さらに、過去の資金繰実績表との整合性を維持させることも、慣れるまでは難しいようです。でも、前述のように、資金繰予定表があると、融資の必要性の説得力が、格段に高まりますので、これをつくれるようになると融資折衝も楽になります。さらに、自社にとっても、将来の資金不足額が明確に把握できるので、資金繰予定表の活用を、強くお薦めします。

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