鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

リーダーシップとアイメッセージ

社会保険労務士の後藤功太先生が、後藤先

生のブログに、アイメッセージについて書

いておられました。


(ご参考→ https://amba.to/2RgtxGw


記事の主旨は、部下などに改善をしてもら

いたことがあるときは、「●●さん、この

仕事を進める際にはこんな点に気を付ける

といいかもしれませんね、そうすると、ど

のようなやり方が考えられますか?」とい

うように、アイメッセージと質問を組み合

わせる、すなわち、自分の想いや考えを伝

えたうえで質問をして、相手の想いを引き

出すとよいというものです。


アイメッセージは、すでに多くの方がご存

知と思いますが、念のために説明すると、

「あなた(You)が●●をしないのは、

間違っている」というように、Youを主

語にする伝え方がユーメッセージで、「私

(I)は、あなたが●●してくれると助か

る」と、Iを主語にする伝え方がアイメッ

セージです。


アイメッセージの方が、聴き手が柔らかい

印象を受け、また、話し手の要望を伝えて

いるだけなので、正しい、正しくないとい

う議論にならないという利点があります。


そして、今回、私が、後藤先生のブログを

引用したのは、アイメッセージを使うこと

は、組織の習熟度を高めることになるので

はないかと感じたからです。


すなわち、例えば、社長が従業員の方に対

して、「君(You)の行動は間違ってい

る」と伝えたとき、ちょっと飛躍している

かもしれませんが、「この会社の意思決定

は、社長がひとりで行う」と受け止められ

てしまう可能性があるのではないかと思い

ます。


一方で、「君の担当する業務の方針につい

て、私(I)はこう思うのだけれど、もう

改善の余地がないかどうか、担当者として

の意見を聞かせてほしい」と伝えれば、会

社の意思決定は、経営者と担当者の双方で

検討しながら決めて行くものと認識される

ことになり、従業員の方も能動的、かつ、

自立的に活動するようになるのではないか

と思います。


このことも、あえて私が書くまでもないよ

うなこととは思うのですが、少なからず、

従業員の方に対して、「黙って指示に従っ

て動いて欲しい」と考えている経営者の方

を見ることがあるので、今回、記事にした

次第です。

 

 

 

 

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