鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

バナナ半分の幸せ

昨年の8月ですが、脳科学者の茂木健一郎

さんが、ラジオ番組で、ライブドア元社長

堀江貴文さんとお会いした時のことをお

話しておられました。


(ご参考→ https://bit.ly/2tS3BZr


すなわち、堀江さんが長野刑務所に収監さ

れている時、茂木さんが面会に行ったそう

です。


茂木さんを前にした堀江さんは、「茂木さ

ん、会いに来てくれてありがとう!今週は

ね、(食事のときに)1人半分ずつバナナ

が出るんだ!」と、「数日後に遠足を控え

ている子どもが、遠足を楽しみにしている

ときのような顔」をしていたそうです。


もちろん、刑務所の中では、食べものを自

由に食べられないので、そのような環境で

は、堀江さんのような美食家でも、バナナ

を半分食べられるだけで、とても大きな幸

せを感じることができるようになるという

ことに、茂木さんはとても驚いたというこ

とです。


とはいえ、人が幸せを感じる要因は、環境

ではなく考え方によるということは、脳科

学者の茂木さんは以前から理解されておら

れたようです。


また、宗教評論家のひろさちやさんも、ご

著書、「がんばらない、がんばらない」の

中で、「おいしいものを食べると考えるの

ではなく、おいしく食べると考えることが

大切だ」と述べておられるように、私がこ

こで改めて説明するまでもなく、目新しい

考え方ではありません。


(ご参考→ https://amzn.to/35KfUVd


ただ、以前、「『困っている』が口癖の経

営者の方は、だれからも協力してもらえな

くなる」ということを述べましたが、その

ような経営者の方は、「自社を助けてくれ

る人がいないから、自社の業況はよくなら

ない」と言っているようなもので、ひろさ

ちやさんの指摘するような、「おいしいも

のがないから、自分は幸せになれない」と

考えている人と同じということでしょう。


(ご参考→ https://bit.ly/3a2wS4e


ただし、ここで、経営者の方に道徳的な考

え方をして、わずかなことにも感謝するよ

うになりましょうということを述べるつも

りはありません。


でも、どういう経営者が評価され、周囲の

人から協力してあげたいと思ってもらえる

ようになるかということを考えると、「半

分のバナナ」に幸せを感じることができる

人がそのような人になると思います。


そういう私も、ちょっとしたことにすぐに

不満を口にしてしまっており、大いに反省

しなければならないと思っています。

 

 

 

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