鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

銀行の隔日営業

先日、日本経済新聞が、過疎地域にある南

都銀行(本店が奈良市にある地方銀行)の

小川支店が、週に2日間しか営業しないこ

とになったという記事を載せていました。


(ご参考→ https://s.nikkei.com/34XBUeS


同店のある地域は世帯数が800軒なのだ

そうですが、金融庁が行った規制緩和で、

「銀行店舗は法令で土日祝日や年末年始以

外は休めないが、近接する2つの店舗で休

みを分ければ、営業日でも休日にできる」

ようになり、それを適用したそうです。


これは、私の想像ですが、もし、この規制

緩和がなければ、同店は閉鎖されていたの

ではないかと思います。


それでも、地域のことを考慮した南都銀行

は、同店を「隔日営業」として残したのだ

と思います。


近年の銀行は、金融庁の方針で、業績に関

して「自己責任」を強く求められており、

過疎地域の店舗の閉鎖は仕方がないことだ

と思います。


これも、これまで私が何度も述べてきまし

たが、銀行が、かつて、当局から保護を受

けていた時代に行っていた、採算が合わな

い業務は、これからますます、縮小、廃止

に拍車がかかっていくことでしょう。


現在は、銀行は預金を預かっても収益が得

られない時代なので、預金を集めることが

主な目的である有人店舗は、前述の日本経

済新聞の記事でも言及しているように、ど

んどん閉鎖されていくでしょう。


とはいえ、銀行の店舗は、地域にとっては

ある程度の生活インフラとも言えるので、

私は、国や自治体が補助を行ってでも、店

舗を維持させることを行ってもよいのでは

ないかと思っています。


銀行に対して、引き続き経営努力を求める

ことは必要ですが、現在は、それだけでは

すべての利用者の要望を受け入れることが

できない時代になっているのではないで

しょうか?




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