鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

情報の活かし方

先日配信された、イエローハット創業者の

鍵山秀三郎さんのメールマガジンに、次の

ようなことが書かれていました。


「現代は情報社会といわれています。


情報を入手するために、あらゆるセミナー

や講演会に出かける経営者が多くいます。


ところが、せっかく入手した情報に振り回

されているのが実態ではないでしょうか。


情報は追いかけなくても勝手に入ってくる

のが現代です。


大切なのは、得た情報をどうやって活かす

かということだと思います」


この鍵山さんのご指摘から学ぶところはた

くさんありますが、そのひとつは、新たな

情報を得るだけでは意味がないということ

だと思います。


例えば、会社にはそれぞれの個性があるの

で、セミナーで聴いてきた他社の成功事例

が、そっくりそのまま自社にあてはまるこ

とはあまりありません。


このような書き方をしては失礼ですが、た

いていは、セミナーなどで紹介されている

成功事例は、それなりの努力をした会社が

ようやく実を結んだもので、単に、その会

社が販売したり製造したりしている商品や

製品を扱えばよいということではありませ

ん。


ところが、成功した会社が販売したり製造

したりしている商品や製品を扱えば、自社

も成功すると思ってしまう方が少なくない

と私は考えています。


そして、表面的なことだけを真似て、その

結果、事業が失敗してしまうと、「あのセ

ミナーでは、役に立たないことをきかされ

た」などと感じてしまうのでしょう。


なお、これと同様のことを、人材コンサル

タントの齊藤正明さんが、齊藤さんのご著

書、「『自己啓発』は私を啓発しない」

( https://amzn.to/2wAOPYe )で述べてお

られます。


(ご参考→ https://goo.gl/wSahVg


今回の記事の結論は、セミナーなどで情報

を入手することは大切ですが、その情報だ

けでは事業は成功せず、その情報を十分に

活かすことができる組織づくりや体制整備

が大切だということです。


これも、これまで私が何度も述べてきまし

たが、野球選手がヒットをたくさん打つに

は、「長嶋選手が使っているバット」を買

えばよいのではなく、基礎体力や技術も必

要ということです。


ただ、長嶋選手のバットを買えばヒットを

たくさん打てると思ってしまう人が多いと

感じているので、今回、改めてそのことを

述べさせていただきました。

 

 

 

 

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