「自分が一日怠れば、日本が一日遅れる」
人公の、元海軍中将、秋山真之の有名な言
葉です。
隊旗艦三笠から、「本日天気晴朗ナレドモ
浪高シ」と打電した人として有名ですが、
その日露戦争の前に、ワシントンに留学し
ていた時、毎日、図書館へ通い、兵法書を
書き写しながら、冒頭で紹介した言葉を述
べたようです。
すなわち、真之は、日本の海軍の発展は、
自分の双肩にかかっているという大きな使
命感を感じながら、米国で学んでいたとい
うことです。
坂の上の雲は、小説だけでなく、テレビド
ラマにもなったことから、真之の言葉をき
いて、奮い立った人も多いと思います。
ところで、この真之の言葉だけを紹介すれ
ば、責任感をもって仕事にあたりましょう
ということを薦めるということになります
が、今回の記事の主旨は次の通りです。
すなわち、日本の多くのビジネスマンは、
誰でも一日怠れば、日本が一日遅れるとい
うことです。
分かりやすい例でいえば、日本には製品の
世界シェア100%という会社がたくさん
あります。
(ご参考→ https://goo.gl/ipD8Vc )
もし、そのような会社で経営者や従業員が
休暇を増やし、操業度が下がれば、間違い
なく、その分だけ世界の産業は遅れます。
ただ、この考え方は、必ずしも世界シェア
が高い会社に限りません。
どんな会社でも顧客がおり、その会社が製
品を提供しなければ、その顧客は自らの事
業が滞ります。
そして、さらに、会社の従業員も怠けるこ
とによって、会社の生産高も減少します。
こう考えると、どんな人も一日怠れば、日
本(世界)が一日遅れることになると私は
考えています。
これは、誇張表現のように思われるかもし
れませんが、私は決してそうではないと思
います。
確かに、日本には1億人以上の人がおり、
ひとりが欠けただけでは、日本の進展の遅
れは目立たないかもしれませんが、目立つ
か目立たないかというだけで、生産額が
減っていることに変わりはありません。
そういう自分も、毎日、怠けたいという誘
惑に駆られており、真之の言葉を思い出し
ながら、それを振り切っています。
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