鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

本物の作家

先日、作家の本田健さんが、作家になりた

いという人に向けて、どうすれば作家にな

ることができるかというアドバイスをを、

本田さんの制作しているポッドキャスト

お話しされておられました。


(ご参考→ https://goo.gl/ikVVzm


「本を書いたことがある人を作家というの

であれば、本を1冊書けば、作家になるこ

とができる。


でも、売れ続ける本を出し続けなければ、

プロの作家として認知されないだろう。


そうなるためには、寝食を忘れて原稿を書

き続けることができるかどうかに依る。


例えば、今では著名な作家である東野圭吾

さんは、アマチュア作家時代に勤務してい

日本電装を昭和61年に退職したもの

の、専業作家になってから、後にテレビド

ラマ化されたヒット小説の『名探偵の掟

を世に出すまでに、10年かかった。


しかし、東野さんは、その売れない間も原

稿を書き続けていたことから、売れっ子作

家になってから、書き溜めた原稿を新刊と

して次々に世に出せるようになった」とい

うものです。


本田さんのご指摘の趣旨は、単に本を1冊

書いただけでは、本物の作家とは言えず、

たくさん原稿を書き続けることができるく

らいの才能と情熱があり、それが読者に支

持されて報われるときに、本物の作家にな

れるということでしょう。


私自身も、ビジネス書作家に軸足を移して

行きたいと考えている中で、このご指摘ど

おりのことはまだまだできていないと自覚

し、きょうからまた心を入れ替えたいと

思ったところです。


そして、本田さんがご指摘されるような仕

事に傾ける情熱は、作家以外の仕事にも、

当然あてはまるでしょう。


例えば、「経営者」は、自ら会社を設立し

代表取締役に就任すれば、「経営者」に

なることはできます。


しかし、他の人から、「あの人はすばらし

い経営者だ」と認められるには、単に、手

続きで代表取締役に就任しただけでは足り

ないということは言うまでもありません。


これは、すべての経営者の方にあてはまる

わけではありませんが、代表取締役に就任

しただけで、目的を達したと考え、自らの

経営者としてのスキルに磨きをかける努力

を怠ってしまう方も少なからずいらっしゃ

います。


また、これは本田さんが直接ご指摘された

ことではありませんが、少ないながらも、

「経営者にならなければ、自分には価値が

ない」と考えている方にも会うことがあり

ます。


そのような方は、「経営者にならなければ

他者から認めてもらえない」という思いが

強く、「代表取締役」という肩書にだけ固

執してしまう傾向があるようです。


その肩書へのこだわりが、経営者としての

スキルアップの必要性に目が向かなくなっ

ているようです。


確かに、経営者の多くは尊敬される存在で

すが、だからといって、経営者でなければ

人間的価値はないということではないと思

います。


多くの経営者の方は、人の見えないところ

でたくさんの努力をしていますが、ある意

味、それができるのは経営者としての才能

を備えているとも言えます。


経営者に向いていない人は、別の面で才能

を発揮できる可能性があるので、「経営者

になりたいけれど、なかなか芽が出ない」

という方は、別の才能を探すこともひとつ

の方法でしょう。


そういう私も、ビジネスに関心を持ちなが

ら、経営者に向いていないもののひとりだ

と思っています。


だから、ビジネスに関連する仕事として、

コンサルティングをしたり、ビジネス書を

書こうとしています。


今回の記事の結論は、単純ですが、自分の

夢中になれることを探しましょうというこ

とです。

 

 

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