鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

自分への評価を過剰に反応しない

[要旨]

経営者の方が、何らかの活動を行うと、それに対する批判を完全になくすことはできません。だからといって、批判を避けるために、何らも活動しないことは、本末転倒になります。したがって、経営者の方は、批判を受けるかもしれないという不安を乗り越える強い精神を持つ必要があります。


[本文]

先日、作家の本田健さんのポッドキャスト番組を聴きました。その中で、本田さんは、すでに200冊の本を出版している実績があるにもかかわらず、新刊を出版するときは、出版後に読者から批判が来ないかという不安に駆られながら、それを振り切って出版しているというお話をしておられました。

経営者の方の中には、超ポジティブで、失敗や他者からの批判をまったく気にしないという方もいますが、どちらかというと、自分への評価を気にする人の方が多いように思います。しかし、本田さんは、何らかの活動を行うときには、そのような不安は、乗り越えなければならないと指摘しています。

確かに、どんなに優秀な作家でも、出版した本への否定的な評価をなくすことはできないでしょう。だからといって、批判を受けないことを優先すれば、出版することはできなくなります。このことは至極当然なのですが、人は、理性ではそれが理解できても、潜在意識の部分で、他人からの評価を避けたいと思い、新たな行動を躊躇してしまうことは珍しくないと、私は考えています。

例えば、経営者の方の中には、事業があまりよい状態ではないにもかかわらず、積極的な改善を試みようとしない方に、しばしば、お会いします。改善活動は、1日でも早く着手すべきものですが、経営者の方の感情的な理由で、それが遅れているとすれば、それはとても残念なことです。

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