鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

失敗を認めないと改善はない

私ごとで恐縮ですが、いま、介護中の母親

の持ち物を片付けています。


その量が多くて片付けがとてもたいへんな

のですが、先日は、箪笥を片付けました。


箪笥といっても、使っているものをわざわ

ざ片付けたのではなく、プレハブの倉庫に

しまってあったものです。


その箪笥は、母親の姉が亡くなったとき、

母が引き取ったものです。


母が姉から箪笥を引き取ることに問題はな

いのですが、使うために箪笥を引き取った

というよりは、箪笥を捨てないために引き

取ったという感じです。


そして、その箪笥以外にも、母が買ったり

もらったりしたものの、すぐには使わない

というより、恐らく、死ぬまで使わないで

あろうというものを、わざわざプレハブの

倉庫を自宅の敷地に建てて、それらを箪笥

と一緒に保管してきました。


でも、結局、使わないものを保管するため

だけに倉庫を作ったようなもので、しまっ

てあったものは、ずっと使わないままでし

た。


使えるものを捨てずに大切にするという考

え方は、私も賛同しますが、それらを使わ

ないまま、わざわざ費用をかけて倉庫にし

まったままにするだけでは、捨てると同じ

どころか、捨てるよりも愚かなことだと思

います。


つまるところ、私の母は、ものを捨てると

いう判断をしたとき、将来、それが失敗し

たということになって後悔をすることを避

けるために、使わないものを捨てずに倉庫

に保管してきたというだけのことです。


ただ、たまたま、家の敷地が広く、新たな

倉庫を建てるスペースがあったために、母

の愚かな判断が表面化しにくい状態が続い

てきたということです。


ここまで母親の悪口を書いてきましたが、

母に限らず、私も気づかないうちに、自分

の失敗を隠し、正当化する行為をしている

可能性があります。


すなわち、人間の活動は、経済的要因、社

会的要因のほかに、生物的な要因に影響を

受けているので、自分自身は理論的に行動

していると思いつつ、実際は、自分を正当

化する行動をしているということは、ここ

で述べるまでもありません。


私が、少しずつ改善しているとはいえ、メ

タボリックシンドロームの状態から抜け出

すことができないのは、そのよい例です。


だから何が言いたいのかというと、できる

だけ早いサイクルで自分自身の行動を見直

すことで、少しでも、自分の非論理的な行

動を改善することが可能になるということ

を、母親の「ガラクタ」の片付けをしなが

ら感じたということです。


その見直しの方法は、「日報コンサルティ

ングを受けること」といいたいところです

が、日報コンサルティングに限らず、月1

回のPDCAでもよいと思います。


(ただ、このPDCAの実践そのものも、

なかなか実践されないわけですが、それに

関しては、私の過去の配信記事をご覧いた

だきたいと思います)


結論は、自分のことは自分で見えにくいと

いう前提に立って、常に自分を見つめ直す

ことが大切ということです。

 

 

 

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