鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営理念を画餅にしないためには

ほとんどの会社経営者の方は、経営理念は

大切とお考えと思います。


しかし、経営理念が画餅になっている会社

も少なくないと私は考えています。


もう少し厳しい書き方をすると、経営者本

人は、経営理念を掲げ、それを実現させよ

うと日々活動していると考えていても、外

見的にはそうは見えないこともあると感じ

ています。


なぜなら、例えば、従業員の方が自社の経

営理念を明確に記憶していなかったり、

知っているとしても、どういう活動が経営

理念を実現させるための活動なのか、明確

になっていなかったりする会社が多いから

です。


私は、このような状況になる原因は、おお

よそふたつあると考えています。


ひとつは、経営理念そのものが、経営者の

単なる願望であったり、外見をよくするた

めだけに作った、本当の画餅の場合です。


ふたつめは、事業計画がないか、あるとし

ても形式的で実体のない場合です。


前者の場合は、経営理念そのものに意味が

ないものなので、経営理念から作り直さな

ければなりませんが、後者の場青は、きち

んとした事業計画を作ることで解決できま

す。


ここで、事業計画を作ることで解決すると

いうことに疑問を持つ方もいると思います

が、そのような方がイメージする事業計画

は、主に計数のみの計画だから疑問を持つ

ことになるのでしょう。


私の指す事業計画は、本来の意味での事業

計画で、経営理念を実現させるためのもの

です。


すなわち、経営理念が会社にとってのゴー

ルであるとすれば、事業計画はそこにたど

りつくための経路や手段を示すものです。


そのため、事業計画には、単に計数だけで

はなく、経営理念で実現すべき状況はどう

いう状況であるかという定義や、経営理念

を達成するために必要な会社の体制はどう

いうものか、その体制を構築するために、

いつどのようなイベントを誰が実行するか

ということをまでを明確にするものです。


これをひとことで言えば、経営理念を単に

イメージの状態だけにしておかず、実現す

るための道筋を事業計画で示すことで、確

実に実現できるようになるという、至極当

然のことです。


もちろん、経営理念を実現させるための事

業計画を作成することは、それなりの労力

が必要ということも事実です。


しかし、成行で事業を運営をするよりも、

計画に基づいて事業を運営する方が、効率

的になります。


したがって、明確な事業計画があるかどう

かが、上手な経営が行われているかどうか

ということでもあり、それが今回の記事の

結論です。

 

 

 

 

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