鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

事業計画書=経営戦略+事業体制

これまで何度か事業計画書の意義などにつ

いて書いてきましたが、まだ誤解をされて

おられる方が多いと感じたので、ここで、

改めて、これまでとは別の側面から事業計

画書について述べたいと思います。


まず、事業計画書を「事業の予想」ととら

えている経営者の方は少なくありません。


また、事業計画書を「事業の目標」と考え

ている方もいます。


これは、予想ととらえるよりも理解が深い

と言えますが、単なる目標と考えるだけで

は、事業計画書を意義のあるものとしてい

るとはいえません。


すなわち、これからの5年~10年間の売

上高と利益額を、単なる予想や目標とする

だけでは、経営者が「経営」をしていると

は言えません。


少なくとも、How(どうやって=経営戦

略)と、Who(だれが=事業体制)が明

確でなければ、事業計画書は単なる画餅

なってしまいます。


一方、経営戦略や事業体制が明確であり、

かつ、実現可能性が高ければ、事業計画書

の裏付けが強まり、かつ、それを達成させ

るための具体的な活動も明確になります。


このように、事業計画書のブラッシュアッ

プを行っていくことによって、事業活動が

より精緻なものとなるので、事業の競争力

も高まって行きます。


確かに、事業の中心的な活動は生産活動で

すが、競争力を高めるための活動は管理活

動であり、どちらも会社にとっては大切な

活動です。


このことはご理解いただける方が多いと思

うのですが、事業計画書の活用が競争力を

高めることになるということを認識してお

られる方は少ないと思います。


多くの経営者の方が、このことに気づいて

さえいただければ、もっと事業計画書の重

要性を認識していただける方が増えるもの

と私は考えています。

 

 

 

 

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