鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

なぜ『経営』にこだわるのか

先日、「経営」とはどういうことかという

ことについて、そのひとつの側面を説明し

た際にも少し触れましたが、私の最新刊の

「図解でわかる経営の基本いちばん最初に

読む本」( http://amzn.to/2lu3fU4 )で

も、多くのページにわたって「経営」につ

いて説明しています。


(ご参考→ https://goo.gl/SoHkRG


というのは、私はこの「経営」ということ

ばにこだわりを持っているからです。


ただ、私は、学者ではないので、言葉の定

義がどうこうということにこだわりを持っ

ているということではありません。


これは、多くの人が耳にしていると思いま

すが、「起業してみたものの、こんなはず

ではなかった」ということを口にする起業

家の方は少なくないと思います。


また、これも以前に触れましたが、同様の

ことを、米国の作家、マイケル・E・ガー

バーが、彼の主著、「はじめの一歩を踏み

出そう」( http://amzn.to/2Bn53VE )で、

「起業熱」という言葉を使って言及してい

ます。


(ご参考→ https://goo.gl/kyUbm9


そこで、もし、「経営」が何を指すかとい

うことを、少なくとも「経営者」になろう

とする人が、漠然とではなく具体的な意味

を知っているだけでも、起業してから「こ

んなはずではなかった」と感じてしまうこ

とを、少しでも防ぐことになるのではない

かと私は考えています。


そのため、私は、起業しようとする方に、

より具体的な「経営」について知る機会を

増やしたいと考えています。


もちろん、実際に経営者になってからでな

いと学べないこともあります。


だからといって、起業前に学べることを学

ばないで起業するよりは、事前に持つこと

ができる知識を持っておく方が、起業前に

準備できることが増え、かつ、起業後も、

より高い確率で事業を軌道にのせることが

できるでしょう。


そして、もうひとつ、起業家の方に知って

おいていただきたいと思うことは、必ずし

も有能なプレーヤー(従業員)が有能なマ

ネージャー(社長)になることができると

は限らないということです。


このことも、徐々に多くの方が理解される

ようになってきていると思いますが、やは

り、「自分は会社員として誇れる実績を上

げたから、経営者になれば、もっと大きな

実績をあげられるし、その名声はすべて自

分のものになる」と考えて起業する方はい

るようです。


かつては、事業現場で優秀な実績を残した

方が、経営者としても優秀な業績をあげる

ことが一般的でした。


しかし、現在は、経営環境がより複雑に

なってきており、経営者のスキルの差が大

きく業績に影響するようになってきていま

す。


まったく業種の異なる会社の事業をいくつ

も立て直す、いわゆる、専門経営者が日本

でも多く見られるようになったのは、その

ような状況を反映しているからです。


そこで、プレーヤーからマネージャーに転

身しようとする方は、あらためて、マネー

ジャーとしてのスキルをきちんと学ぶこと

が求められていると私は考えています。


そういった面からも、「経営」とは何かと

いうことを、起業家の方には、しっかりと

知っていただきたいと思っています。


そして、経営者の方が、経営のスキルを身

に付けるためのお手伝いをする人が、正に

「経営」コンサルタントだと考え、私は、

経営コンサルタントを名乗っています。

 

 

 

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