[要旨]
事業再構築補助金の申請の支援を依頼する「業者」の中には、悪質な業者もいるようなので、事前に報酬額を確認しておくなど、十分に注意しましょ。
[本文]
事業再構築補助金に関する質問で、悪質な専門家について質問を受けることがあります。悪質な専門家については、経済産業省のWebpageの、「事業再構築補助金に関するよくあるお問合せ」に、「(事業再構築補助金の申請に関する)事業計画の策定等で、外部の支援を受ける際には、提供するサービスと乖離した高額な成功報酬を請求する、悪質な業者にご注意ください」との記載があります。
これは、過去に経済産業省が設けた補助金に関し、「専門家」から高額の報酬を請求されたとの苦情が、経済産業省に寄せられたことから、このような注意喚起をしているようです。そこで、「悪質な業者」をどうすれば見分けることができるのかということについて、直ちに明確にすることは、なかなか難しいですが、ひとつは、報酬額を明確にしているかどうかということだと思います。
報酬額が事前に明確になっていれば、無用なトラブルは、確実に避けることができるでしょう。ふたつめは、依頼者の方が考えている補助対象事業の内容などはあまり聞くことをせず、安易に、「当社に任せてくれれば、必ず採択させます」、「補助金はもらわないと損です」などと、煽るような誘い文句を使っている会社にも注意するとよいでしょう。
なお、事業再構築補助金の申請には、「認定支援機関等と事業計画を策定」することが要件になっているので、「専門家」が認定支援機関となっていれば、申請作業も効率的になると思いますし、ある程度、安心して支援を依頼できると思います。繰り返しになりますが、「当社に依頼すれば、高い確率で採択される」というような誘い文句には、十分に注意しましょう。