鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

多様性を大切にする会社はもうかる

私が制作しているポッドキャストにゲスト

出演していただいた、税理の金成祐行さん

から、「多様性を大切にする会社はもうか

るようになる」というお話を聞きました。


すなわち、かつて、プロ野球読売巨人軍

は、お金に余裕があることから、トレード

によってたくさんの強打者を集めた。


でも、チームの成績はよくならなかった。


野球はチームプレーなので、強い選手が多

いことが、必ずしも、試合に勝てるという

ことにはならない。


むしろ、それぞれの特徴のある選手が多い

チームの方が、成績はよくなる」というも

のです。


これは、組織的な活動の特徴を示しておら

れ、個々人がばらばらに活動するよりも、

組織となって活動することによって大きな

力を発揮できる、すなわち「1+1>2」

となる効果が得られる、ということでしょ

う。


そこで、これを会社にあてはめると、優秀

な人材を集めることも大切だが、それだけ

でなく、いろいろな得意分野を持った人を

集めて、組織的な活動を実践し、さらに大

きな力を発揮できるようにすることが大切

ということになります。


このことも多くの方が理解しておられると

思いますが、それでも「自社には優秀な人

材がいない」という不満を持つ経営者の方

に会うこともあります。


また、単に、さまざまな特徴のある人を集

めるだけでは、組織的な活動ができるよう

になるわけではなく、そこに、組織をまと

める役割を担う人が必要なのですが、必ず

しも経営者の方がその役割を十分に担うこ

とができずに苦心している例を見ることも

あります。


では、どうすればこれらの課題を乗り越え

ることができるのかということは別の機会

に述べたいと思いますが、これから求人が

ますます難しくなる時代にあっては、組織

の力を発揮できるようにする能力や、ダイ

ヤモンドの原石を磨いてまさに輝くダイヤ

モンドにすることができる能力が経営者に

求められていると、金成先生のお話を聞い

て感じました。


むしろ、これからの経営者は、事業そのも

ののスキルよりも、組織の力を発揮させる

能力の方が重視されていくのではないで

しょうか?

 

 

 

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