鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

やってみないとわからない

実は、私は「やってみないとわからない」

という言葉はすきではありません。


これは、無計画であったり、成り行きで

あったりする会社経営者の方が、懲りずに

新たな事業を進めようとするときに、

その判断を正当化しようとするときに

よくつぶやく言葉だからです。


しかし、場面によっては「やってみないと

わからない」ということもあります。


例えば、ABCクッキングスクールは、

当初は、料理学校を開こうとして事業を

始めたわけではありませんでした。


当初は、お鍋などの台所用品を売って

いたものの、料理をする人を増やそうと

考えて料理教室を開いたことが、料理

学校を事業として展開していくことの

きっかけとなりました。


カラオケ店を運営しているシダックスも、

当初は事業所向けのお弁当を作っていて、

次に、社員食堂の運営に進出し、さらに、

自社でカラオケ店を作り、そこに食事を

出すという事業に変わっていきました。


このように、事業は、実際にやってみて

から、何がビジネスチャンスになるかが

わかるということがしばしばあります。


ですから、「何をやってもうまくいかない

から」と考えて、現状を変えようとしない

事業経営者の方に対しては、私は、

「やってみないとわからない」という

ことを伝えています。


もちろん、未知の分野に進出するときは、

きちんとリサーチをしたり、うまくいかな

かったときにどうするかといった備えを

しっかりと行ってから進出しなければ

なりません。


単に、うまくいくかどうか根拠がない

ことを正当化するために「やってみないと

わからない」ということを主張することは

当然、無謀というものです。

 

 

 

 

 

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