鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

リーダーは何もしない

藤沢久美さんのご著書「最高のリーダーは

何もしない」( http://amzn.to/2o0WNVb )

を読みました。


藤沢さんは、実際に会社の経営者にお会い

して、お話を聞いた内容をもとにこの本を

書いておられるので、とても説得力のある

内容になっています。


そして、「リーダーは何もしない」という

のは、結論としては、「価値前提の経営」

をするということです。


すなわち、いちいち細かく指示を出したり

細かい指示を出すのではなく、どういった

行動をすればよいのかという「価値観」を

従業員の方に伝えるという経営の仕方を

示唆されておられます。


従業員の方たちは、経営者から示された

価値観に基づいて行動するようになれば、

リーダーは「何もしない」ということに

なります。


この本を読んだ後、私は、望月広愛さんの

書いた「文句ばかりの会社は儲からない」

( http://amzn.to/2o0SLvE )という本の

中に書いてあったお話を思い出しました。


それは、望月さんの知り合いの経営者の

方がお話ししていたもので、経営者は

バスの運転手のような役割だという

ものです。


すなわち「よい運転手(社長)は、

乗客(従業員)に旅を楽しんでもらう

役割を担っている。


乗客が車窓の景色を楽しんでいるときに

一緒になって楽しむのではなく、バス

(会社)を安全に運転させることに

心がけ、それによろこびを感じる人で

なければならない。


そして、乗客から自然に感謝され、

『運転手さんのような人になりたい』と

思われるようにならなければならない」

というものです。


ひとことで言えば、経営者は縁の下の

力持ちであり、「表に出ない」という

ことが、藤沢さんのいう「何もしない」

に当てはまるのだと思います。


話しがそれますが、コンサルタント

これにあてはまると思っています。


私が目指すコンサルタントは、決して

表に顔を出さず縁の下の力持ちに

徹しなければなりません。


そして、「どうして自社はコンサル

タントにコンサルティングを依頼

しているのだろう」と思われることが

理想です。


話しを戻すと、私が薦めたい経営者の

タイプは、ここで述べたようなタイプ

です。


とはいえ、優秀な経営者とは、ここで

述べたタイプだけとは限りませんが、

縁の下の力持ち的な経営者の経営する

会社の多くが、業績のよい会社の多くの

部分を占めていると思います。

 

 

 

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びびりだから懸命になった

かつて、稲盛和夫さんが次のようなことを

お話しされていました。


「かつて創業間もないころ、機械を買う

ために、知人の家を担保にしてもらって、

京都銀行から1,000万円の借金を

した。


もし、借金を返済できなくなったら、

知人が家を失うことになり、迷惑を

かけてしまうことになる。


自分はびびりなので、それが怖くて、

懸命に借金を返そうと必死になって

がんばった」


また、松下幸之助さんは、家が貧しく、

尋常小学校を4年で中退して、9歳から

丁稚奉公をし、しかも病弱であったから

こそ、懸命に働き、松下電器産業(現在の

パナソニック)を日本を代表する会社に

育てあげ、経営の神さまと言われるように

なったことは有名です。


その一方で、社長がそんなに深刻になら

なくても、高い業績をあげている会社も

あります。


著名な方では、ソフトバンク孫正義

さんや、DeNAの南場智子さんです。


(とはいっても、おふたりとも、ひとの

何倍ものご努力をされておられることに

違いはないと思っています)


ここまで何人かの経営者の方を例に挙げ

ましたが、私が業績のよい会社とそうで

ない会社の違いは、行動しているか

どうかということだと思います。


自分にハンディキャップがあると思って

いる方は、だからこそ人一倍努力しよう

と思って行動します。


天真爛漫な方も、思うとおりに行動して

います。


一方で、業績の悪い方の傾向として、

行動をしない、意思決定をしないなどと

いった共通点があると思います。


そして、ここまで述べた内容も、わざわざ

私が言及するまでもなく、多くの方が理解

されておられる内容です。


では、多くの方が理解されておられるにも

かかわらず、なぜ、行動しない方が多い

のかという点に疑問が残ります。


これに関して稲盛和夫さんは「潜在意識に

透徹するほどの強く持続した願望」を持た

なければならないとお話しされておられ

ました。


もうひとつ稲盛和夫さんの言葉を借りると

「怖いと思っている人は、まだ余裕がある

のだ。余裕がない人は、怖いと思う余裕

さえなく、行動するしかない」ともお話し

されておられました。


今回は、稲盛さんの言葉ばかりになって

しまいましたが、私が業績のあまりよく

ない会社について考えていると、いつも、

最終的には、「経営者の方の意思」が

どうなのかということにたどりついて

しまいます。


業績のよくない会社の原因はひとつとは

限らないことも事実ですが、最終的には

社長がどうしたいのかということに

なってしまうのではないのかと思って

います。

 

 

 

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保証してもらえるなら…はなくなる

2月28日に、信用保証協会の保証に関連

する法律案の閣議決定が行われました。

(ご参考→ https://goo.gl/De3Sjg


保証額に関する概要は次のとおりです。


(1)大規模な経済危機、災害等の事態に

際して、予め適用期限を区切って迅速に

発動できる新たなセーフティネットとして

危機関連保証を創設。


(従来の保証限度額とは別枠で最大2.8

億円の、保証割合100%の保証を実施)


(2)小規模事業者の持続的発展を支える

ため、特別小口保険の付保限度額を、

1,250万円から2,000万円に

拡充。保証割合は100%を維持。


(3)創業チャレンジを促すべく、創業

関連保証の付保限度額を1,000万円

から、2,000万円へ拡充。保証割合は

100%保証を維持。


これらの変更は、信用保証協会の保証額が

拡大するというような印象を受けます。


その一方で、今回の法案の背景として

「金融機関が過度に信用保証に依存する

こととなると、事業性評価融資やその後の

期中管理・経営支援への動機が失われる

おそれがあるとともに、中小企業に

おいても資金調達が容易になることから、

かえって経営改善への意欲を失う、

といった副作用も指摘されている」と

いうものと挙げています。


その結果、「(1)金融機関による信用

保証の付かない融資(「プロパー融資」)

を確保することが、その中小企業に対する

金融機関の積極的な支援姿勢に直結する

ことから、信用保証協会が、金融機関の

「プロパー融資」の状況や経営支援の

方針等を確認しながら保証を実施する

ことにより、「保証付き融資」と

「プロパー融資」を適切に組み合わせる

リスク分担を行う。


(2)既存のセーフティネット保証制度の

うち不況業種に対するもの(5号)に

ついては、金融機関がより前面に立って

経営改善や事業転換等が促されるよう、

その保証割合(現行100%)については

80%とする」というような変更が行われ

ます。


これは、信用保証協会の現状を反映して

いると思います。


すなわち、金融機関がリスクをとることを

避け、信用保証協会に依存し、そのことが

融資先に対する前向きな取り組みを阻害

しているということです。


私は、この考え方は妥当だと思います。


正直なところ、金融機関は「信用保証

協会が保証してくれるなら融資をする」

という姿勢であったり、さらにひどい

場合は、「信用保証協会の保証を得る

ことができる案件しか融資をしない」と

いう場合もあります。


なぜ、そういう金融機関があるのか、

そして、そういう金融機関との融資取引は

どうしたらよいのかということについては

また別の機会に述べたいと思います。


今回は、「信用保証協会が保証してくれる

なら」という条件での融資はこれからは

なくなっていくということをお伝えしたい

と思います。

 

 

 

 

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銀行は過去にこだわる

中小企業経営者の方からの銀行への不満の

ひとつは、過去の決算が赤字だからという

ことで、これから挽回しようという意気

込みを抱いても、なかなか前向きに評価

してくれず、融資に応じてもらいにくい

というものがあります。


そういう面では、なるべく赤字は計上

しないことが得策です。


とはいえ、粉飾決算をすることは避けな

ければなりません。


また、単に、減価償却費を行わずに、

表面的に利益を計上しても、銀行側は

前期まで計上していた減価償却費と同等の

金額を利益から差し引いた金額を、実質の

利益とみるので、この方法も効果はあり

ません。


同様に、役員報酬を減額するという

方法も、減価償却費と同じと考えることが

できますが、銀行によっては、決算書上の

利益と役員報酬の合計額を実質利益とみて

いる場合もあるので、役員報酬を減額して

利益を確保することは多少は効果がある

かもしれません。


他に考えられる方法としては、期末に、

赤字になる可能性が出てきたら、利益が

薄くなっても、商品の値下げによる駆け

込み販売をして、何とか利益を得る

ことは、まったく何もしないことよりも

効果があるでしょう。


また、実態は変わらないものの、簿価

よりも価額の高い固定資産を売却し、

特別利益を計上することも、それで

黒字になるのであれば、得策と言える

でしょう。


ところで、のちのち融資を受けやすくして

おきたいという観点からは、ある程度

業績がよいときに、多めの融資を受けて

おくということは、ある程度の効果が

あります。


融資の承認というのは、本来は、その時点

での会社の業況で判断すべきことなの

ですが、それ以外にも、実際に融資取引を

してみないと分からないこともあります。


そのひとつが、延滞せずに融資返済を

するかどうかということです。


きちんとお金の管理をしている会社は延滞

することはめったにありません。


中には、「自社は延滞は一回もない」と

いうことを自慢にしている会社もあり

ます。


しかし、お金の管理が苦手な会社は、

融資の延滞も起きがちです。


そういった会社は、次の融資の申し込みが

あったときは、当然、判断に迷う要因に

なります。


ですから、すぐに必要がない場合でも、

ある程度のまとまった金額の融資を

受けておき、延滞せずに返済を続けて

いると、本当に融資が必要な時にも、

融資を受けやすくなります。


とはいえ、「延滞しないことを証明する

ためだけに、融資を受けておくという

ことはばかばかしい」と考える方もいる

でしょう。


この、過去の融資実績には、もうひとつの

効果があります。


それは、例えば、5千万円の融資を行って

3千万円まで返済が進んだ時、銀行はあと

2千万円を融資しても安心だという心理が

働きます。


これは、前述のとおり、融資の判断は、

その時点の会社の業況で判断すべきなの

ですが、やはり、過去の融資額の最大額

までは融資をしても返済してもらう

ことができそうだと思ってしまいます。


これも、逆の意味で、銀行は過去に

こだわっているといえるでしょう。

 

 

 

 

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ライバルが現れないのはなぜ?

徳島県勝浦郡上勝町にある、株式会社

いろどりは、はっぱを売るビジネスで

売上を伸ばし、さらに、はっぱを集める

高齢者に高額所得をもたらし、過疎化に

直面している上勝町に活気をもたらして

いることは有名です。

ご参考→ https://goo.gl/KUmNTv


同社は、昭和61年に創業し、同社が

マスコミなどで取り上げられるように

なってから、毎年数千人が見学に訪れて

いるそうです。


ところで、いろどりが驚かれる理由を

考えると、山林で労なくとれるはっぱを

販売するだけで、高齢者が高額な所得を

得ているということでしょう。


それならば、マスコミにもたくさん

取り上げられているし、見学者も毎年

たくさん訪れている訳ですから、この

会社と同じような事業を行う会社が

ほかにもたくさん現れるはずだと私は

考えています。


しかし、まったくないということまで

私は調べることはできませんが、同社と

同じような事業を行い、同じように繁盛

している会社が登場したということは

きこえてきません。


これはなぜかということについて考えて

きたのですが、私は、これは、高齢者の

方にパソコンを操作できるようにする

ノウハウを同社の横石社長が持っている

からだと思います。


前述の引用したURLの記事でも、

82歳のご婦人は、1日3回パソコンを

立ち上げて、自分の成果を確認していると

書かれています。


そして、横石さんは、パソコンを使う

ようになったことで、60代ではっぱを

集めるビジネスに加わった方が、80代に

なった今の方が若返って見えるとお話し

されています。


私も中小企業の事業改善のお手伝いを

するときに、パソコンの活用を提案する

ことはよくありますが、40代の方でも

パソコンを苦手にする方が少なくなく、

正直、手を焼くことがあります。


どのようなノウハウがあるのかはわかり

ませんが、横石社長は60代の方にも

パソコンを活用させる能力があることが

同社の業績を伸ばしている、最大の要因

ではないかと私は分析しています。


ですから、私は、いろどりははっぱを

売って繁盛しているのではなく、

お年寄りをじょうずに活用できて

いるから繁盛しているのだと思って

います。


ところで、これと関連して思い起こす

ことがあります。


それは、「金持ち父さん貧乏父さん」の

著者で有名なロバート・キヨサキさんの

著書、「キャッシュフロー・クワド

ラント」に出てくるお話しです。


すなわち、「セミナーの聴衆に、

マクドナルドのハンバーガーより

おいしいハンバーガーをつくることが

できる人がいるかと尋ねると、多くの

人が手を挙げるが、マクドナルドが

1日につくるハンバーガーと同じ数の

ハンバーガーをつくることができる

人がいるかと尋ねると、誰も手を挙げ

ない」というものです。


ファストフード業界でマクドナルドが

圧倒的な強みを発揮できているのは、

ハンバーガーがおいしいからという

ことよりも、他社に追随できない

ハンバーガーを提供する能力、すなわち

サプライ・チェーンを持っているという

ことです。


起業しようとしている方からのご相談を

受ける中で、よく「この事業はうまく

行きます」と説明されるときがあります。


これに対し、私は「この事業は、他社に

模倣されることはありませんか」と訊き

返します。


このとき、模倣されないということを

示すことができる人は、残念ながら

少数です。


確かに模倣されない事業を行うという、

ことは難しいですが、逆に言えば、

模倣が難しい事業を始めることが

できるとすれば、起業後に、優位に

事業展開ができます。


むしろ、中小企業が模倣されやすい事業を

始めてしまうと、後から参入してきた

大手の会社との競合に敗れる可能性が

高いと言えます。


ですから、新たな事業を始めるときに、

自社の事業の選択の仕方を、単に、「その

業種は他社では繁盛している」という

ような理由だけなく、模倣されにくいもの

であるかどうかということをよく検討する

ことをお薦めします。

 

 

 

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服すと服せざるとは医のとがにあらず

群馬県太田市の瑞岩寺ご住職の長谷川

俊道さんが、ポッドキャスト番組

( http://podcast5.kiqtas.jp/kikikomi/ )

で、次のようなことをお話しになられて

おられました。


「遺教経というお経の中に、お釈迦さまが

次のように言ったと伝えらえれています。


すなわち、『我は、 良医の病を知って

薬を説くが如し。服すと服せざるとは

医のとがにあらず 。


また、よく導くものの、人を善導に導くが

如し。


これを聞いて行かざるは、導くものの

とがにあらず』


このように、お釈迦さまは、人を導こうと

する人が言っていることを聞いていても、

実際に行動しない人が精進できなかったと

しても、それは導く人の責任ではない

ということです」


これは、僭越ですが、コンサルタント

して活動している私も心あたりがある

ことがあります。


すなわち、顧問先に、いろいろな改善策を

提案しても、なかなか実践してもらえない

ことは少なくありません。


実践しないといっても、最初から反対

されるだけとは限らず、実践を合意して

もらっても、その後、なかなか着手して

もらえず、結果として実践してもらえない

ないことになるということもあります。


このままですと、単に私の愚痴になって

しまいますので、単に改善策を提案する

だけでなく、実際に着手してもらう

ための工夫もします。


そのひとつの例としては、長期的な計画を

立て、それを1年単位、3か月単位、

1か月単位、1週間単位、1日単位と、

徐々に細かくして、きょうは何をすれば

よいかということを明確にするということ

です。


とはいえ、これも多くの方が実践している

ことでしょう。


それでも、このようなことをしても、

実践しない人も多いということが実情だと

思っています。


私は、コンサルタントになる前は、

顧問先によい改善策を提示することが

コンサルタントの役割だと考えて

いましたが、コンサルタントになって

実際にコンサルティングをしてみて

からは、改善策の提示も重要な仕事では

あるものの、それ以上に、経営者の方に

改善策を実践してもらうための工夫や

努力に大きな力を注がなければなら

ないと感じています。


とはいえ、それでも限界はあります。


「馬を川に連れて行くことはできても、

水を飲ませることはできない」という

英国のことわざがありますが、正しく

最終的には本人の意思によるという

ことだと思います。


ここまでの内容を読むと、最終的には

経営者自身に責任があるという内容に

読み取れると思いますが、私は逆の

見方をしています。


というのは、事業がよくなるかどうかは、

経営者がそうしようと思えばよいという

ことです。


事業をよくしようと思えば、コンサル

タントや専門家の力を借りさえすれば

よいということです。


それでも、行動や決断をしない経営者と

いうのは、実は自分が成功することを

怖がっているのだと考えています。


このことについては、また、別の機会に

述べたいと思います。

 

 

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銀行は銀行の都合で融資をする時がある

私が中小企業の事業のお手伝いをする

ようになってから、「〇〇銀行は、当社

にはいつでも融資をしてくれる」とか、

「融資を受けたいなら、●●銀行の

□□支店長におれの名前を出せば、

いつでも融資をしてくれるよ」などと

いったことをお話しする方に何人か

お会いしてきました。


このような話は、自社の銀行からの

評価が高いということや、自分と銀行は

親密であると考えている経営者の方が

お話しされるのだと思います。


このような関係は理想的なのですが、

やはり注意が必要だと思います。


あまり苦労しないで融資が受けられた

ことがあると、前述の経営者の方の

ように感じてしまうことがありますが、

いつもそのようになるとは限りません。


例えば、銀行が融資目標を達成する

ために、融資を受けてもらえそうな

ところを探していて、たまたま

その人の経営する会社にセールスに

来たのかもしれません。


もし、そうであったとすれば、融資を

受けるのは、銀行の都合である面がある

ので、容易であったと想像できます。


また、「コバンザメ」的な融資をする

銀行もあります。


これは、自行はあまりリスクを取りたく

ないので、他行がメインバンクとして

多額の融資をしている会社に対して、

お付き合い程度の融資をする銀行も

あります。


そのような融資姿勢では、多くの融資は

できませんが、もし、融資先の業況が

悪くなった時は、メインバンクがその

銀行を支えようとしてくれるので、

結果として、自行の融資も容易に回収

できるというものです。


そのような銀行は、金額に上限がある

ものの、メインバンクほどの厳しい

条件をつけずに、融資に応じてくれ

ます。


たまたま、そういう銀行から融資を

受けることができたとき、「融資を

受けるのは簡単だ」と考えてしまうと、

本当に自社がたいへんなときに、その

ギャップに苦しむことになるかもしれ

ません。


私は、銀行の選択は、例えば、自社が

1,000万円の不渡り手形をつかんだ

ときに、1,000万円を融資してくれ

るのか、売上高のうちの半分を占める

取引先からの受注がなくなっても、

当面の運転資金を融資してくれるのか、

自社の工場(または店舗)が火災に

遭ったとき、事業再開のための融資を

してくれるのか、というところまで

考えて選択すべきと考えています。


実は、これは難しいことですが、事業を

遂行させる責任がある経営者としては、

万一の備えをしておくことは避ける

ことはできません。


その基本は、自社の事業の業績をあげる

ことですが、自社の情報を毎月報告する

ことが基本です。


そして、もうひとつは、本当に自社の

ことを応援してくれる銀行を探すこと

です。


銀行も利益のために活動している面も

あるので、甘い言葉をかけてくる時も

あるでしょう。


しかし、そのような銀行が、前述の

ような自社がピンチに陥った時に、

手を差し出してくれるかどうかは

分かりません。


では、どういう銀行が、自社のピンチを

支えてくれるのかということについては

今回は、文字数の余裕がないので割愛

しますが、銀行の甘い言葉は、すべて

信用することは得策ではないという

ことを今回の記事の結論としたいと

思います。


(ピンチの時に自社を支えてくれる

銀行の見分け方について知りたいと

いう方は、こちらからリクエストを

してください。→

http://yuushi-zaimu.net/contact/

 

 

 

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