鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

ブログを続けると『宝くじ』に当たる

[要旨]

経営コンサルタントの板坂裕治郎さんによれば、就職希望者に社長の考えや想いを伝えられるよう、社長がブログによる情報発信をするとよいということです。そすることで、ブログを読んだ就職希望者が、「ここで働きたい!」と、求人に応募してくるようになるということです。


[本文]

今回も、前回に引き続き、経営コンサルタントの板坂裕治郎さんのご著書、「2000人の崖っぷち経営者を再生させた社長の鬼原則」を読んで、私が気づいたことについて述べたいと思います。前回は、板坂さんによれば、業績を高めるためには、昇格基準、減額基準を、部下の方たちにも参加してもらい作成すると効果があり、その理由は、部下の方たちが、自ら作った基準を目標に動き出すので、納得しやすいからということについて説明しました。これに引き続き、板坂さんは、自社によい人材を集めたいといときは、社長がブログなどで情報発信するとよいということについて述べておられます。

「中小零細弱小家業が人を集めるには、(求人広告を出す方法とは)別の戦略が必要になる。理想形は、こちらの考えや想いをちゃんと理解し、そこに共感して、『ここで働きたい!』と思ってくれた人が面接にきてくれる形、これを実現するには、社長さんが自ら情報発信していくしかない。いい人材を入れたいのなら、あなた自身が『想いを発信するいい社長さん』になっておく必要があるのだ。幸い、今の時代は、どんなに無名の社長さんでも、ブログやツイッターなどで地道にコツコツ情報を発信できるようになった。

実際に私が教えるNJE理論(毎日のブログ更新を基本にしたアホ社長再生プログラム)を実践して、毎日、ブログを書いている社長さんのところには、ブログを読んで『私、ここで働きたいんです!』と、求人もしていないのに『面接希望者がきた!』なんていう話がいくつもある。そういう面接希望者の人たちは、社長さんの発信した思いに共感してファンになっているので、条件面が少々悪くても『ここで働きたい』と飛び込んできてくれる。

中には、『給料のいい大きな会社に入ったものの、社長の想いが見えず、馬車馬のように働かされ、自分が歯車になっていることに嫌気が差した』という人が、『次は自分の仕事に誇りが持てるような会社で働きたい』と、面接にきたケースもある。そう思って転職を考え始めた人たちをゲットできれば、中小零細弱小家業にとっては宝くじに当たったようなもの。そして、そんな転職を考え始めている人の行動パターンを考えても、社長さんの情報発信は重要だ」(201ページ)

以前、福井県トラストという足場工事業の会社が、社長がブログを書くことによって、直接、大手ゼネコンから受注ができるようになったということを述べましたが、そのような効果は、人材募集でも得られるということです。就職先を探している学生の立場に立てば、会社のホームページなどで会社のことが書かれていたとしても、それは「お見合い写真」のプロフィールのようなものとしてしか感じることができないのではないかと思います。

でも、社長がブログを書き、いま、社長が考えていることを直接記事にすれば、実際に社長に会わなくても、社長の考え方を理解できます。もちろん、すべての就職希望者が、社長と考えが合うとは限りませんが、社長に共感する人は関心を示してくれる確率は高くなります。さらに、板坂さんが述べておられるように、「この会社であれば自分の仕事に誇りが持てる」と感じる方がいれば、大企業と比較して条件が悪くても働いてみたいと感じる方も応募してくれるようになるでしょう。

こう考えると、ブログは、自社のスカウトになってくれる社長の分身と言えるかもしれません。そのように考えれば、社長がブログを書き続けることの意義を強く理解できると思います。もちろん、ブログを書き続けることができる社長の割合は少ないということは、以前にもお伝えしましたが、ブログを書き続けることで「宝くじに当たる」(優秀な就職希望者が入社してくれる)と考えれば、ブログを書く意欲を高めることができるのではないかと思います。

2024/6/3 No.2728