鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

ちっともかっこよくない姿が本当の私

[要旨]

作家で営業コンサルタント和田裕美さんは、華々しいご活躍とは裏腹に、不遇なご経験もお持ちです。したがって、運が悪いと感じることがあったとしても、それは、必ずしも成功しないということにはならず、常に、前向きな気持ちを持つことが大切です。


[本文]

唐突ですが、私が落ち込んだとき、ある作家の方が書いた本の一節を思い出すようにしています。「私のプロフィールには、私が志望大学に落ちて自暴自棄になった時期があったことは書かれていません。(フルコミッションの営業の仕事に就き)営業で一番になったとき、同僚と人間関係を構築できずに悩んだことは書いてありません。母が死んだとき、医療ミスを犯した医者を訴えようとしたことも書いてありません。

本社の正社員になったときに、収入が4分の1まで下がったことも書いてありません。また、同時期に、ライバル会社のスパイと疑われ、誰からも仕事をもらえない時期があったことも書いてありません。ようやく評価を受けて営業部長になったとたん、その外資系企業の日本撤退が決定してリストラにあって、収入も肩書も部下もキャリアも何もかも失ってしまったことも書いてありません。

その後、胃潰瘍になったことも、大腸炎になったことも、お金をだまし取られたことも書いてありません。また、離婚したこともかいてありません。どうでしょうか?私の人生は、自慢できるものでしょうか?でも、こらが本当の私です。ちっともかっこよくない私の姿です」これは、営業コンサルタント和田裕美さんのご著書、「人生を好転させる『新・陽転思考』」の「はじめに」に書いてある一節です。

和田さんといえば、日本ブリタニカで営業職のとき、世界中で第2位の営業成績をあげ、独立後は、営業コンサルタント、作家として、華々しく活躍されておられる方です。でも、前述のような、ネガティブなご経験もお持ちであることを、自らのご著書に書いておられます。私も、勤務していた会社が事実上倒産するという経験はありますが、前述の和田さんのご経験に比べれば、ぜんぜん、苦労とは言えないことばかりです。

それなのに、和田さんは、多くの方の憧れの的になる活躍をしています。だから、不運なことに遭ったとしても、直ちにそれだけで自分は活躍できないと考えてはいけないと思えるようになりました。ビジネスパーソンは、ポジティブな考え方(和田さん風に言えば、「陽転思考」)が大切ということを、ずっと感じています。2021/9/26 No.1747

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