鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

あらゆる職種がフリーランスに?

[要旨]

最近は、税理士業務や弁護士業務と同様に、営業活動や広報活動の専門性の高い業務を、フリーランスの人が請け負う事例が増えています。これからは、会社の多くの部分を外注する時代になると思われるので、地方にある会社も、都市部のフリーランスに仕事を請け負ってもらうことが可能になり、競争力を高めることができるようになるでしょう。


[本文]

作家の安田佳生さんのポッドキャスト番組を聴きました。安田さんは、これまで、税理士や弁護士に仕事を外注する会社は多かったけれど、これからは、士業以外にも、営業活動、広報活動なども、それらが得意な人に外注していく会社が増えると思われるので、現在、そのような仕事を受注できるフリーランスを支援する会社を作ったとお話していました。私は、必ずしも、安田さんの考え方と同じ考え方をしていませんが、現在、その傾向は、強まっていると感じています。

そして、九州大学ビジネススクールの、小城武彦教授が、ポッドキャスト番組で、地方のある和菓子店についてお話しておられました。「西日本の従業員数名の和菓子屋なのですが、大変美味しいお菓子を作られていて、あまりにも観光客からの評判が良いため、オーナーが中国向けにインターネット販売をしたいということで、ゼロからインターネットを立ち上げてくれる人が欲しいという希望でお話が来ました。

しかし、国内向けのネット販売もしたことがなくゼロからのスタートですが、事業規模も小さく、ネット販売の初期費用は多くは支払えないということで、兼業副業でやろうという話になりました。そうすると、なんと、わずか数日で25名の応募があり、日本で誰もが知っている超大手のeコマース企業の中堅の幹部や、有名食品メーカーのアメリカ法人の幹部、もしくは中国でECをやっていたという日本人の元中国企業の幹部などが応募してきたことから、誰に依頼するかを決めるのに、本当に選ぶのに困るほどでした」

これからは、会社の従業員の方も、自分の得意分野を磨けば、フリーランスとして、ビジネスチャンスが増えると思いますし、また、地方の会社であっても、東京などで活躍している人に仕事を依頼しやすくなると思います。働き方、雇い方が変わりつつあるということを、私も、感じています。

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