[要旨]
ブルーオーシャン戦略において、ブルーオーシャンをみつけ、事業を行うことは、効果が大きいものの、ブルーオーシャンは、レッドオーシャンになる可能性もはらんでおり、その対策を怠らないようにすることも大切です。
[本文]
前回、ワークマンの専務、土屋哲雄さんのご著書、「ワークマン式『しない経営』」を読み、土屋さんの心掛けている、「しない経営」について感想を書きましたが、今回も、同書に書かれていた、ブルーオーシャン戦略について感想を述べたいと思います。(ご参考→ )
土屋さんは、東京大学をご卒業後、三井物産に入社され、「中国語ワープロ」という新しい需要(ブルーオーシャン)を見つけて成功した経験を持っています。しかし、それと同時に、ブルーオーシャンは、いつまでも安泰ではないということも経験したそうです。
ワークマンも、「作業服」というブルーオーシャンで、40年間、事業を続け、一定の地位を築いているものの、もし、巨大資本が価格攻勢をかけてくれば、逆に、競争に不慣れな同社は、安泰でいられなくなると、土屋さんは考えたそうです。当然のことですが、この土屋さんの考え方は、極めて妥当だと思います。
ブルーオーシャン戦略は効果が大きいものの、ブルーオーシャンがレッドオーシャンになる可能性も常に抱えており、その対策も戦略の遂行と同時に必要になるということです。この続きは、次回、述べます。