鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コーポレートシチズンシップ

いま、日本中の会社や国民が、新型コロナ

ウイルス感染症の影響を受けていますが、

いくつかの会社が、独自の支援をはじめて

います。


(1)イオンなど売り上げ落ち込んだテナ

ント店舗の賃料減額へ

https://bit.ly/34diXpE


(2)大阪のホテルを軽症者受け入れに無

償提供へ、楽天三木谷社長

https://bit.ly/2Rhzgwn


(3)携帯3社学生向け支援へ通信料金を

一部無償に

https://bit.ly/3aO8YcW


(4)三重の病院コロナで職員に最大10

万円臨時支給

https://bit.ly/2V5lyOh

(5)マスク100万枚到着、医療機関

寄付と孫正義

https://bit.ly/39O7u11


以上が主なものですが、私が知らないだけ

で、他にも同様の支援をしている会社は、

まだ、たくさんあると思います。


そして、このような支援策に対しては、さ

まざまな評価があると思いますが、私は、

率直に、新型コロナウイルス感染症の影響

を収めようとしている会社が少なからず現

れていることは素晴らしいことだと感じて

います。


これは、コーポレートシチズンシップ(企

業市民)という考え方が、広く行きわたっ

ていることの表れだと思います。


コーポレートシチズンシップは、会社も、

利益を得る組織としての前に、社会の中の

市民であるという考え方です。


ただ、この考え方は、特に真新しいもので

はなく、近江商人に古くから伝わる、「売

り手よし、買い手よし、世間よし」の三方

よしと同じ考え方だと思います。


では、なぜ、今回、コーポレートシチズン

シップについて触れたかというと、最近、

なかなか、コーポレートシチズンシップに

基づいた会社の活動が目立ってこなかった

ものの、現在のような世界的な危機の事態

に至って、そのような活動をする会社が現

れたことが、やはり、日本には素晴らしい

会社も少なくないということを実感したか

らです。


とはいえ、それが、今回の記事の本題では

なく、現在は、民間会社であっても、公共

性が高く求められているということが、多

くの会社に理解されているということが、

今回の記事の主旨です。


起業したばかりの会社は、まず、自社の事

業を軌道にのせることで精一杯の状態だと

思いますが、やがては、顧客や従業員など

といった、社会の中の多くの人と関係を持

つことになるわけですから、コーポレート

シチズンシップを強く意識しなければなり

ません。


このように述べると、「それは言われなく

ても分かっている」という声が聞こえてき

そうですが、「自社のことで精一杯」とい

う会社も、実際は、少なくないと私は感じ

ています。


そのような考えも理解はできるのですが、

逆に言えば、安易に起業してしまうと、そ

のような考えを持つ経営者の方の経営する

会社は、その状態からいつまでも抜け出せ

なくなってしまいます。


起業した時点で、会社は社会的な存在であ

るということを意識していないと、そのよ

うな志をもっている経営者の経営する会社

と差をつけられてしまうと思います。


今回の、新型コロナウイルス感染症の影響

は、そういったことを改めて認識するため

の機会になっていると、私は感じました。

 

 

 

 

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