日本マクドナルドのOBで、現在は、経営
コンサルタントとしてご活躍されておられ
る松下雅憲さんに、以前、松下さんが、マ
クドナルドの店長をしていたときの経験か
ら、部下に対しては、6回ほめてから1回
しかるようにするとよいというご助言をい
ただいたことがありました。
(ご参考→ https://amba.to/39BMF8I )
このような、部下をほめるということが、
人材育成において大切ということは、私が
ご紹介するまでもなく、多くの方が理解さ
れておられると思います。
私も、松下さんのご助言はその通りだと考
えているのですが、私は、さらに、その考
え方を、部下以外の人と接するときにも採
り入れています。
もちろん、部下以外の方に対しては、ほめ
るということをしては失礼なので、肯定的
に接したり評価したりしています。
そのようにしている理由は、直接的には、
私がこれまでお会いしてきた会社経営者の
方の中で、業績のよい会社の経営者の方に
共通する特徴は、多くの方に肯定的に接し
ていたので、私もそれを真似てみようと考
えたからです。
私がそれを実践することで、当然かもしれ
ませんが、ある程度の効果を感じるように
なってきました。
その効果はひとつだけではありませんが、
最も大きいものは、多くの方に協力をして
もらいやすくなったということです。
それは、肯定的に接した相手からは、自分
のことを、100%の味方ではなくても、
少なくとも邪魔な存在ではないと思っても
らえるからだと思います。
もうひとつの効果としては、自分自身の考
え方の客観性を高めることにもなると思っ
ています。
仮に、話を聞いた相手の考え方が、自分の
考え方と違っていたとしても、最後まで肯
定的に聞いた結果、それでも自分の考え方
は普遍性があるということがわかるかも知
れないし、自分の考え方は限定的な場面で
しか適用できないということに気づくこと
ができるかも知れません。
これは、作家の吉川英治の名言の、「吾以
外皆吾師(われいがいみなわがし)」とい
うことと共通するところがあるのではない
かと思っています。
特に、経営者の方(といっても、私も含ま
れますが)は、「自分の考えは、絶対に、
正しい」と考えてしまいがちなので、自分
以外の人の考えや行動を肯定的に見てみる
ことは、自分の考えや行動を、より、客観
性を高めるために大いに役立つのではない
かと思っています。
※この記事はメールマガジンでも配信して
います。ぜひ、ご登録ください。→
http://yuushi-zaimu.net/conference/