先日、私が制作しているポッドキャスト番
「SCM(サプライ・チェーンマ・ネジメ
ント)は経営そのもの」ということをお話
いただきました。
(ご参考→ https://bit.ly/2xoIobo )
おりしも、新型ウィルス感染症の影響で、
現在、日本の自動車メーカーは、中国から
自動車部品を調達できず、国内での生産を
縮小せざるを得なくなっているようです。
(ご参考→ https://bit.ly/2TWGYhq )
とはいえ、「自動車部品を中国で製造して
いる」という状況については、多くの人は
違和感を持たないと思います。
中国で部品を製造すると、製造コストが安
いというメリットも、広く知られているか
らでしょう。
そこで、事業活動を円滑に維持するために
は、離れたところで作られる部品を安定的
に供給するための活動、すなわち、SCM
が鍵となっており、それがどれだけうまく
機能するかで、事業の成否も決まるという
ことです。
このことを、神谷先生は、「SCMは経営
そのもの」と表現しておられますが、私は
「SCMはビジネスモデル」と言い換える
こともできると思っています。
かつては、事業の成否は、「何をつくるの
か」、「何を売るのか」で決まっていまし
たが、いまは、「どうつくるのか、「どう
売るのか」で決まる時代になっていると、
私はこれまで述べて来ました。
すなわち、SCMを維持できるかどうかと
いうことは、「何を」ではなく「どうやっ
て」が問われているということです。
ただ、SCMというと、大掛かりなしくみ
を連想する方も多いと思いますが、仙台市
にあるスーパーマーケットの、「主婦の店
さいち」では、約80坪の店舗だけで、年
商約6億円を実現しています。
(ご参考→ https://bit.ly/2QlWD7D )
同店では、「既製品ではない、家庭の味の
お惣菜を提供する」ということに徹してお
り、単なる惣菜ではなく、手づくりの惣菜
を製造できるところに強みがあります。
この手づくりの味の惣菜を提供できるとい
うしくみは、確かにSCMといえるまでの
規模ではないかもしれませんが、商品の供
給の独自性が強みになっているということ
は言えると思います。
ここまで書いて来たことは、特に真新しい
ことではないのですが、競争力の高さは、
プロセスの優劣だということのひとつの事
例としてご参考にしていただければと思い
ます。
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