前回の記事で、BCPについて述べたので
すが、今回は、BCPそのものについて、
より詳しく説明したいと思います。
BCPは、事業継続計画(Busines
s Continuity Planni
ng)の略語です。
BCPは、1999年に英国規格協会が情
報セキュリティマネジメントシステムを定
め、その後、事業全体へ対象を広げたもの
がその始まりです。
具体的には、自然災害や大規模な事故に会
社が遭遇したときに、早期に事業を再開す
るための方法や手段をあらかじめ定めてお
くものです。
したがって、経営的な目標を達成するとい
うよりも、危機的な状況からの早期のリカ
バリーを目指すという意味合いの濃いもの
です。
しかし、現在はリスクにあえて挑む戦略を
とる例が多くなっており、BCPの意義も
増しつつあります。
例えば、サプライチェーン(製品などが、
原材料・部品の調達、生産、流通、販売を
経て、消費者に届けられるまでの一連の流
れ)の効率化を追求するための戦略をとっ
た場合、その流れのうちの一つが機能しな
くなることによって、製品の製造が停止し
てしまうリスクも高まります。
2011年の東日本大震災の際は、震災の
物理的な被害は東日本だけであったにも関
わらず、震災の直接の被害を受けた会社か
ら部品の供給を受けられず、操業が停止す
るという影響が日本全体に広がりました。
しかし、現代では震災のための備えをとる
よりも、震災が起きたときに、その復旧を
最短で行うことができるような体制をとる
べきという考えが主流のようです。
このような考え方をする会社は、BCPを
作成し、リスクを補完するようにしていま
す。
響で廃業に追い込まれた中小企業が多かっ
たことから、中小企業に対して、BCPの
導入を支援しています。
(ご参考→ https://bit.ly/32hUfUi )
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