京都市にある、国産牛ステーキ丼専門店、
「佰食屋」を運営している株式会社min
ittsの社長の、中村朱美さんの著書、
「売上を、減らそう。たどりついたのは業
績至上主義からの解放」を読みました。
(ご参考→ https://amzn.to/2Hgx9nm )
私は、以前、中村さんのインタビュー記事
の感想を書いていますが、今回、同書を読
んだ感想の大きな部分は、変わりありませ
んでした。
(ご参考→ https://bit.ly/31MwvqV )
ただし、中村さんは、「この本は、『業績
至上主義から解放された働き方を増やす』
ために書きました」と述べておられ、私も
その考え方は大切だと思い、改めて同書の
感想を書くことにしました。
佰食屋の特徴でもある、1日100食とい
う上限は、ひとことで言えば、従業員の方
の長時間労働をなくすということです。
一般の会社では、なるべく売上を増やそう
として、1つでも多くの商品を売ろうとす
ることが常識ですが、中村さんは、「それ
は、従業員のためでもなく、会社のためで
もなく、社会のためでもなく、経営者自身
のため」と述べておられます。
私は、この中村さんの考え方を、100%
支持しませんが、かつて、ブラック会社で
働いた経験から、中村さんがそのように主
張することも理解できます。
中村さんのこのような方針から、佰食屋の
原価率は約50%、人件費比率は約30%
と、一般の飲食店では考えられない比率に
なっているそうです。
でも、中村さんは、従業員が報われること
が最優先で、会社は倒産せずに存続してく
れさえすればよいと考えているそうです。
私は、この中村さんの方針には共鳴できる
のですが、今後も、収支がぎりぎりの状態
で会社が存続できるのかという点において
は、正直なところ疑問が残ります。
でも、働き方改革の方針は、多くの職場が
佰食屋さんのようになることでもあると思
います。
そういった意味では、中村さんのような方
針をもった会社が増えて行き、かつ、成功
する会社になって欲しいと思っています。
私の今の立場では、第三者的なことしか述
べることができないのですが、従業員満足
度と顧客満足度は相反するのではなく、従
業員満足度が得られなければ顧客満足度も
高まらないということを、広めていくよう
にしていきたいと思っています。
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