鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営者が会社を経営する目的

経営コンサルタントの相馬一進さんのブロ

グを読みました。


(ご参考→ https://bit.ly/2Gb0WwU


記事の主旨は、「相馬さんが開いた、目標

設定に関するセミナーに参加したある経営

者の方が、年収1億円になること、高級車

を10台持つこと、高級ホテルのスイート

ルームに住むことといった目標を立ててい

たが、このような極端に大きな目標を立て

る人は、セルフイメージが低く、大きな目

標を達成しないと自分は価値がないと思っ

ている」というものです。


相馬さんの記事の主旨は、「このような人

は、仮に目標を達成して成功者になったと

しても、セルフイメージが低いままであれ

ば、不幸せなままなので、『自分は、何を

しても、または、何もしなくても、もとも

と価値がある』と思えるようになれば、楽

に目標を達成できるようになる」というこ

とです。


私も相馬さんと同じ考えを持っているので

すが、ここで別の疑問を持ちました。


経営者の方が目標を持つことは当然であ

り、そのことが、普通の人ではなかなか務

め上げることができない、会社経営者とい

う難しい役割を遂行するための大きなモチ

ベーションにもなります。


では、その目標が、果たして、「年収1億

円になる」、「著名になる」といった、経

営者個人に帰することがらでよいのかとい

うことです。


ここから先は、まだ、明確な根拠を示すこ

とができないのですが、私は、「起きて半

畳寝て一畳」や、「天下取っても二合半」

ということわざがあるように、人はある程

度の水準の生活ができれば、それ以上の、

物理的、または、金銭的な願望を持つこと

は、あまり意味がないと思います。


むしろ、経営者の願望が強すぎると、会社

は経営者の願望を達成するための手段に過

ぎないことになってしまうので、会社経営

に対してそのような向き合い方をしていれ

ば、結局、経営者の願望自体も達成がむず

かしくなると思います。


そこで思い起こすことは、米国のコンサル

タント、コリンズが、「ビジョナリー・カ

ンパニー(2)飛躍の法則」という著書に

書いていた、第5水準のリーダーシップで

す。


(ご参考→ https://bit.ly/2G9tdnS


すなわち、「よい会社を偉大な会社に変え

るために必要なリーダーシップの型は、強

烈な個性を持ち、マスコミで大きく取り上

げられて有名人になる派手なリーダーでは

なく、万事に控えめで、物静かで、内気

で、恥ずかしがり屋なリーダー」というも

のです。


手っ取り早く言えば、自分のことよりも、

会社のことを優先し、それを自分の喜びに

もできる経営者こそ、会社を大きくできる

ということなのでしょう。


ただ、文字で書くことは簡単ですが、経営

者の方がそのような境地に至るようになる

には、精神の鍛練が必要だと思います。


そういう私自身も、「たくさん本が売れて

有名になりたい」、「六本木にオフィスビ

ルに事務所を持ちたい」という物欲を持っ

ているので、私もこれから心を鍛えて行か

なければと感じています。




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