鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

穿った見方

先日、ビジネスメールコンサルタントの平

野友朗さんが配信したメールマガジンに、

文化庁が公表した、「国語に関する世論調

査」について触れていました。


(ご参考→ https://bit.ly/2CglAd0


その調査では、「憮然(ぶぜん)」、「御

の字」、「砂をかむよう」の慣用句につい

て、いずれも本来の意味とは別の意味で理

解している人が、本来の意味を理解してい

る人よりも多いという結果になっていたそ

うです。


これに対して、平野さんは、「日本語は常

に変化しており、昔は間違っていたとされ

る表現も、今は正しいとされる」という前

提で、ビジネスパーソンとしては、自分が

正しい意味を理解しているとしても、それ

だけでなく、さらに相手に正しく伝わって

いるかどうかまでおもんぱかる必要がある

と、メールマガジンで述べられておられま

した。


私も、平野さんの考え方に賛成です。


ですから、前述のような、間違って理解さ

れている可能性が高い慣用句を使うことは

避けるようにするべきだと、私は考えてい

ます。


例えば、「穿(うが)った見方」という言

葉はよく使われていますが、これは、本来

は、「物事の本質を的確に捉えた見方をす

る」という意味ですが、「疑って掛かるよ

うな見方をする」という意味で理解してい

る人が多いようです。


(ご参考→ https://bit.ly/33joXf9


さらには、言葉の専門家である、著名な著

述業の方たちでも、「疑って掛かるような

見方をする」という意味で会話をしている

ところを、テレビ番組で何度か見たことが

あります。


でも、平野さんが述べておられるように、

「日本語は常に変化しており、昔は間

違っていたとされる表現も、今は正しいと

される」ことがあるので、その誤りを、ひ

とつひとつ指摘する意図はありません。


ただ、私は、もともとの意味とは違う意味

で使いたいという気持ちにはなれず、ま

た、それを本来の意味で使ったときに、そ

れを聴いた人が別の意味で理解してしまう

ことも避けたいので、結局、誤解されやす

いと思われる慣用句は使わないようにして

います。


ここまでが前置きです。


このように、「相手に間違って伝わってし

まう恐れがある慣用句は、使うことは避け

るべき」などと、上から目線で書いている

私ですが、高校生のときまでは国語は苦手

で、5段階評価の成績はたいていは「3」

で、よいときでも「4」でした。


読書も、読書感想文の課題があったので、

課題図書をしぶしぶ読むことしかせず、ふ

だんはほとんど本は読みませんでした。


読書感想文も、400字の原稿用紙で5枚

分程度の文章を、2週間程度かけて書いて

いました。


しかしながら、そのような私は、いまは、

1,000字以上の記事を、1,000日

以上続けて書いて来ました。


それだけ繰り返しをしていると、かつては

書くことも読むことも嫌いだった文章に対

して、「正しく相手に伝わるかどうか」が

気になるようになってくるものです。


すなわち、単純なことでも「量稽古」をす

れば、それだけでも何らかの効果が得られ

るのだと思います。


そして、もうひとつ付け加えたいことがあ

ります。


それは、文章を書くことも読むことも嫌い

だった私が、なぜ、いまは、文章を書くこ

とを主な仕事にするようになったのかとい

うことです。


これは、端的に説明することは難しいので

すが、あえて短くまとめると、文章を書く

ことが、高校生のときまでは目的だったの

ですが、いまは、手段になったからだと考

えています。


高校生のときは、読書感想文で、「よい文

章」を書くことが目的だったので、「どん

な文章がよい文章なのか」と考えながら書

いていました。


だから時間もかかるし、そのようなことを

考えることも苦痛でした。


いまは、「自分の書いた文章を経営者の方

に読んでいただいて、事業の改善に役立っ

て欲しい」と考えているので、文章を書く

ことは目的ではなく手段になっています。


言い換えれば、よい文章を書くことが、必

ずしも、それを読んだ経営者の方にとって

事業改善のための手がかりになるとは限ら

ないということです。


もちろん、文法を間違ったり、誤字脱字が

あってはいけませんが、文学的な正しさよ

りも、何が書いてあるかが大切だと考える

ようになりました。


そうであれば、何を伝えるかを考えること

にはある程度の労力をかけていますが、文

章を書くことは苦痛ではなくなりました。


コンサルタント」を名乗っている以上、

自分の考え方に賛同してくれる経営者の方

を増やしたいという思いがあれば、文章を

書き続けることができています。


今回は私自身の経験を書きましたが、これ

をお読みいただいた経営者の方の中にも、

事業を進める上で、苦手と感じることがあ

れば、目的と手段を間違えていることが原

因かもしれません。


苦手とすることに対する見方を変えれば、

苦手だったことが苦手なことと感じなくな

るかもしれないということが、今回の記事

の結論です。


もしよろしければ、あなたの苦手なことに

ついて、穿った見方をしてみていただけれ

ばと思います。

 

 

 

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http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/410138059668211/