鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

なぜ改善活動を実践しないのか

私がこれまで述べて来た、改善の積み重ね

(PDCAの実践)と、組織づくり(人材

開発、育成など)は、多くの経営者の方が

重要と認識しつつ、あまり実践されていな

いようです。


その理由として考えられることも、それを

理解することはそれほど難しくなく、ひと

つは地味な活動であるということと、もう

ひとつは着手してもすぐに効果が得られな

いということだと思います。


確かに、日本には、いわゆるカリスマ経営

者のような、かっこうよくて、露出の多い

経営者もいますが、こう申し上げては失礼

ですが、(私を含めて)99.9%の「経

営者」は普通の人だと思います。


そうであれば、「経営者の活動は地味で長

く続けなければならないもの」と認識し、

1日でも早く着手する方がよいと思ってい

ます。


ところで、最近、「改善の積み重ね」が実

践されない理由について、もうひとつ気づ

くことがありました。


それは、私は、日報を書くことによって経

営者の方に気づきを得てもらうという、日

コンサルティングを何人かの方に受けて

もらっているのですが、中には日報を書き

続けられなくなる方が出てきます。


そのような方に事情をきいてみると、その

原因として、「日報に書くことがなくなっ

てくる」というものがあります。


この「日報に書くことがなくなってくる」

というのは、本当はそうではないと私は考

えています。


本当は、「日報に書いても『差しさわり』

のないものがなくなってきている」、ある

いは「日報に書くことが『差しさわる』も

のしかなくなってくる」ということです。


この、「差しさわる」ものというのはどう

いうものかというと、本当に改善しなけれ

ばならないものであったり、経営者自身の

弱点であったりするものです。


要は、改善しなければならないことに気づ

いているものの、それを文字にしてしまう

と、それを克服するための改善策に着手し

なければならなくなるから、日報を書けな

くなってしまうということです。


実際に日報に書くかどうか、改善策を書く

かどうかは別にして、改善しなければなら

ないことに気づくことができれば、半分は

改善したも同然なのですが、あとの半分の

改善策の実践に着手できなければ、結局、

何もしないことと同じことになってしまい

ます。


そうはいっても、人の心は弱い面もあり、

改善を要する点、すなわち、自分の弱点を

表に出すということは、きついことと感じ

ることも理解できます。


でも、それを克服できるかどうかが、経営

者が成功するかどうかの分け目なのだと、

私は考えています。

 

 

 

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●9月24日ランチ会兼勉強会のお知らせ

 

 9月24日(火)12時00分から、東京

秋葉原駅の近くのレストランで、少人数

に限定して、昼食をとりながらの融資に関

する勉強会を開きたいと思います。

 


■日時:令和元年9月24日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→ https://bit.ly/2m91fSa